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河童

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天下分け目の戦から幾日か過ぎた日。 旅の坊主が古びた小さな社で一夜の宿をとっていると、そこへ怪我をした若い侍が転がり込んでくる。名を康介と名のり『落ち武者』と身を明かした。 それ…
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2022年2月の記事一覧

河童17

「えっ」と康介が声をあげ、坊主の方へと視線を投げる。 その視線を受けて坊主が頷き、ゆるり…

アガ
2年前
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河童16

バシャビシャと水溜まりを転げ、 「ぬふーぬふー」と、息をはく片腕。 「クフー」と、力を誇示…

アガ
2年前
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河童15

社に落ちている腕の指。 戸口に見えた指。 そう。 この社のすみに落ちている腕の指と同じだ。…

アガ
2年前