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正月明けの冷めた心を吐き出して
令和6年は北陸の地震と飛行機事故で日本は心が晴れない幕開けになった。
義実家だけでなく私自身の実家も、毎年帰省したいと思わない。なんとなく義務感で当たり前のようにスケジュールに組まれている。
北陸の被災者の方々の中には、そうした義務感で帰省した人もいたのではないかな、そんな中で亡くなってしまうなんてことがありませんように。
そんなことを思いながら元旦は義実家でテレビを見ていた。
いつも正月は苦痛だ。
「コンビニ店員なんて時間を売ってるだけの仕事」「マンションは空を買うようなもので何の財産にもならん」と、私の経験してきた過程を見下す癖のある義実家。
私の実家に行っても、白髪が生えだした私を「おばあちゃん」とからかう失礼な実父。
何をこんなに胸糞悪い気持ちになって行くことがあるのかと思う。
これでもだいぶ、心の距離を離せてきた。
理想の親、義親という浅はかな期待をやめて、自分にも無理をしないようにしている。
嫌なことがあった時は顔にも出すようにしている。義母からそれを指摘されたこともあるが、「お前が嫌な気持ちにさせてるのに随分他人事みたいなこと言うんやな」って心で思っている。
実父においては、誰よりも遠い対角線上の席に座っている。それでも平気で失礼なことを私に言うのだけど。酒の席の父は昔から大嫌いだ。
誰かと集まっている中の、ふとした孤独感。
親族間での孤独感は消えたくなる。できるだけ何も感じないようにその場をやり過ごす。
年に一回のカニやすき焼きや、しゃぶしゃぶや焼き肉なんかより、今朝の食パンがホッとする。
えらかった。私
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