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前回の作品の撮影から1年が経った今の話

感情の澱のような
ものが出てきたので

しっかりと味わう。


繊細な震え
苦しみ愛おしさ。


私はあのひとの影に隠れて
あのひとに焦がれた。


あれから1年経つのか。

1年前。

ダンスも舞台も未経験で
作品を作るということが
どういうことなのかもわからず

やたらと大きな
カメラの前に立って
繰り返し演じた。


午前中から始まった
撮影は深夜にまで及んで
最後の最後
アップのシーン

目を開けているシーン
ほんの数秒。

目を開けていることが
出来なくなった。

身体がうまく動かなくて
涙がこぼれた。


私の感情は
あまり動いていなくて
身体がそのまま
泣いているように感じた。


自分の意思では
どうすることもできなかった。


その部分には
後悔が残っていて

それも次の作品に出たいと
思うきっかけの
ひとつなのかもしれない。



後悔というのもまた
大切な感情だ。


繊細な振動を
抱きしめて。

それもまた
私なのだと
受け止めていくこと。


抱きしめれば、
また進める。



前回と今回の
歩みを比べられることは

当たり前のことじゃない。



たくさんの悦びと
苦しさを
浴びるような日々を


味わうことが
今は楽しい。


くるくるくるくるまわる。
明らかに難しそうな振付を
見よう見まねでやってみれば


くらくらと😵‍💫
吐き気におそわれて🤢


それが愉快で
ひとりで笑ったり
泣いたりしている。



これは遊びだ。
文句があるか。


心の中でつぶやいて


やっぱり私は
笑っている。



赦すこと
笑うこと

全ての狭間に
それがある。

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