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パラレルハウス⑤~⑦|永美編

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小説|パラレルハウスの永美編だけを集めました。 ⑤~⑦話
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小説|パラレルハウス|⑤入場―永美編

小説|パラレルハウス|⑤入場―永美編

明は眞子とのやりとりなどを思い返しながら、とりあえず様子だけと思って来たものの、まさか本当にやってるとは想定外だった。。。

明はすぐに眞子に電話した。

何度鳴らしても出ない。
しまいには「電源が入ってません…」のアナウンスになってしまった。
(あー、今日は朝から稽古だったし、きっと疲れてるかもなぁ。このまま寝かせておいた方がいいか、、、)

明は眞子のことを思いやりながら、少し残念な気持ちにな

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小説|パラレルハウス|⑥2つの扉―永美編

小説|パラレルハウス|⑥2つの扉―永美編

4人は入口に入った。。

すると大きく数字の「9」と書かれた扉が2つあった。

浩司「なんだ、これ?どっち行けばいいんだ?!」
明「ホントだ。。。どっちでもいいんじゃね?!」
恵巳「そうかも。さっき黒服の人が途中で分かれても、最後は一緒に出られるみたいなこと言ってなかったっけ?!」
永美「なら、明は私と一緒に入って」
明「え!なんだよ、勝手に決めるなよ」
浩司「それイイじゃん!ふた手に分かれて進ん

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小説|パラレルハウス|⑦最後の扉―永美編

小説|パラレルハウス|⑦最後の扉―永美編

2人は公園にいた。

ボーッと立っていたら、サッカーボールが飛んできた。

明はそれをキャッチして返そうとした時、、、

「こっちに蹴って!パパ!」

少年が明にむかって言った。
明は誰か違う人に言ってるのかと、辺りを見回すが誰もいない。

「早く蹴ってよー、パパー!」

(え?!もしかして、俺のこと?!)

そんな事を考えていたら、小学校低学年くらいの男の子がボールを取りに来た。

「なんだよー

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