残像をみつける
昔から、くるりの音が好きで、聞いています。
下北沢でメガネを飛ばしながらシャウトしてた岸田さんも好きですが、壮大な交響曲を聴きながら客席でほくそ笑んでいる岸田さんも好きです。
あれ、岸田愛みたいになっちゃった。
いや、愛はあります。もちろん。
けれど、毎日毎日聞いたり、毎回ツアーに参戦しているかというと、そうでもなく、熱烈なファンの方々からすると、くるりファンです!とは、とてもじゃないけれど、言い難い。
けれど、ふと聴きたくなることがあって、人生の節目節目に何かと、必ず聞いている気がします。
今回のコロナ自粛が決まってすぐ、くるりのみなさんは、過去作品の未発表音源を恐ろしい速さでリリースする、という猛烈に前進する姿を見せてくれました。
止まらないんだな、この人たちは、と、遠くからですが、その歩みの強さに、心打たれました。
そんなアルバムの1曲目。
MVが公開されています。
心のなかの悪魔。
曲を聞いた時以上に、この映像と音で知覚した時、何とも言えない感情がこみ上げてきて、駐車場に止めていた車の運転席で、泣くのを堪えるのに必死でした。
なぜそうなったかは、考えたけど、わかりませんでした。
悲しいとか、切ないとか、辛いとか、悔しいとか、嬉しいとか、泣いた理由に当てはまる感情が、見つけられませんでした。
なんでしょう、うまく言葉にできないんですが、自分がぼんやり思っていたものに、カタチが与えられてビックリした、というのが、一番近いのかな。
あと、この曲も、ふとした時に聞いて、泣いてしまった曲。
琥珀色の街、上海蟹の朝
これどこで泣くのかよ、と言われそうなんですが、とにかく、初めて聞いた時ではなく、ある時ふと聞いてたら、だーっと涙が出て止まらなかったのです。
それをなぜかなんて、考えるだけ野暮なのかもしれません。
感情が揺さぶられたということだけは、確か。
あと、これはとても驚いてから、感動した曲。MVも素敵。
Tokyo OP
コロナ明けたら、ライブへ絶対行くぜ!というよりは、いつか、またふと訪れたフェスで巡り会えたら素敵だなと思っています。
(やっぱりなんだかすいません、ファンとは言い難いスタンス)
あと、岸田さんの交響曲は、これからもライフワークとして、楽しみに待ち続けたいと思います。
いいですよね、交響曲。
中世の人たちは、そうして好きな作曲家の音楽を楽しみに待つ暮らしをしてたんだろうなと思うと、なんだかワクワクします。
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