東洋医学と西洋医学の認識の違い。 〜陰陽論編〜

東洋医学では、人間の身体を小さな地球ととらえ、自然と同じように物事が流れているとしています。

自然界での気流の流れの原則として、暖かい空気は上に行き(上昇気流)、冷たい空気は下に行く(下降気流)。海の中でも同じで温かい水は上に行き冷たい水は下に行きます。人間の身体も同じように下半身が冷えやすく上半身は火照りやすいと言う特性を持ちます。水は雨が降ると山から川海へと上から下へ重力の影響で流れ太陽の熱で蒸気となり上昇気流にのり雲になり雨となり循環します。なので人間も下半身が浮腫みやすいのです。

西洋医学には重力の概念しかなく気流の流れは存在しませんので医療従事者には理解しがたい内容です。

人間の身体において、熱エネルギーは太陽ととらえ、乾燥体質は熱が強過ぎ水分が蒸発して少な過ぎる状態。冷えは熱が弱過ぎ水分が溜まり多すぎる状態と考えています。

西洋医学でも、熱や火傷により脱水を起こす事は広く知られていますが。冷えも熱不足まで理解されていて温める事は理解されていても冷えが浮腫の原因になる事は認識されてません。浮腫は基本的に腎臓の排泄力低下や炎症、癌等でリンパ腺除去しリンパ液の流れが機能的に悪くなることによるものと言う認識です。東洋医学でもちゃんと炎症による浮腫の概念は存在しますし、腎機能に異常が無い状態の浮腫に対しても対応できます。

このような自然の摂理は、常に一定では無く身体も同じ様に、熱エネルギーが弱まれば水が増えて冷え、熱の勢いが強くなれば再び水が減り乾燥します。このエネルギー変動は食事量や内容、運動量、気温の変化等の環境でも直ぐ変わり一定する事は無く人間の身体は絶えず変化しています。これを東洋医学では陰陽論と言います。白黒ハッキリ分かれるものでは無く物事と言うのは常に流動的で相反するものが必ず存在する事を伝えています。



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