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働くってなんだろう?

去る木曜日、東京の東洋大学にて、弊社代表のナカムラケンタが社会学部の学生のみなさんへ講義をさせてもらった。

テーマは、「働くってなに?」

いまの大学生は、就職活動の時期が変わったこともあり、どこで働くのか、どんな仕事がしたいのか。悩む人が多いという。かくいう自分も学生時代は大いに迷っていた。なんなら、迷いすぎて大学院に進学し、考える時間を伸ばしたりした。

働くことは、生きること、暮らすことと直結している。だからこそ迷う。

都会で働いてそれなりのお給料をもらい、それなりの経験を積んでスキルを得る。たぶんおおくの大学生にとっては、それが既定路線でもあり、それ以外の道というのはアブノーマルなものだと認識している。

一方で、そうではない生き方も当然たくさんある。

生活コストの低い田舎に行って、最低限の稼ぎを得ながら田舎暮らしを満喫するということもできるだろうし、まちづくりや地域活性など、ローカルだからこそできる仕事も今はたくさん生まれてきた。

でもそういったある種アブノーマルな選択肢は、普通に就職活動をしている学生には見えていない。いろんな選択肢を眺めているようで、視野が限られているということは、往々にしてある。

日本仕事百貨は、主に働いている人が主な読者層だ。募集する企業側も、中途採用をメインに考えて募集している。ただ最近は、新卒目当てに依頼をしてくる企業も増えてきた。応募者も、在学中で来年度に働きたい、という人も昔より多くなった。

ぼくは、学生にこそ日本仕事百貨を見てもらいたいと思っている。なんなら大学生だけじゃなく、高校生くらいの年代から見てもらえたら、もっと自分の未来像が広がるんじゃないか、とも真剣に考えている。

伊勢大神楽の総舞

神楽を踊りながら諸国を旅する人たち、神社で働く人、全国各地で募集している地域おこし協力隊…。”普通”の枠では収まりきらない働き方が世の中にはたくさんあって、そこには”普通”の枠では経験できない日常がある。

都会で働くことを否定するつもりはないけれど、これからの時代、そういった枠に収まらない働き方が、人の生きる力を伸ばしていくんじゃないか、とも思うのだ。

講義後、学食で話かけてくれた学生のなかには、「そんな仕事があるんだと思った」と話してくれた人もいれば、「海外に行こうと思っていて」と自身の展望を語ってくれた人もいた。

これからも、日本仕事百貨がすこしでも若い人の選択肢や人生観を広げる助けになれたらいいなと、本気で、そして真摯に。願っている。





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