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負けを知るものこそ、真に強き人となる

オリンピックの柔道にて。2回戦敗退で号泣する阿部詩選手を見て思ったんです。負けを知るものこそ、真に強き人となるよ、なれるんだよ。祈るような、泣きそうな思いで、テレビ画面に向かって念じるように伝えようとしてた、わたしがいました。

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とてもスケールの小さい話で恐縮なのですが。わたしはここのところ、あることに悩んでます。出来事に憤慨したり、屈した自分に腹立てたり。性懲りもなく幾つもの夜をうめいてて。

ほんでも、だからこそ分かったことがあって。わたしって、こんなにも自分がすごく好きなんだ。さもなくば、これほど考えるわけがない。

なんとかしたい、どうにかするんだと根っこでは思ってるからこそ、毎日のように爆発できてる。「わたしはこんな目に遭っていい人間じゃない」、「きっと手立てがあるはずだ」と信じてるから、ああでもない、こうでもないと頭を巡らせられてる。

悩み尽くしたからこそ、裏にあったアホみたいにでかい自己愛へ気づけた。異なる視点に立ったから見えたもの。効用のひとつです。

あともう一つ、良いところがあるとわたしは思ってて。傷ひとつ無い、順風満帆て素晴らしいようでいて、転がりだすと歯止めが効かない。え?ウソ?まじで。どうなってんの?! 戸惑ってるうちに波に飲み込まれ、結果まで行き着くしかなかったりする。ええ、これもまた過去のわたし。過去というか、未だにだな。とにかく脆いんです。

負けを知ったからこそ、前段階の違和感を察し、立て直しを図ることができる。負けた数だけ、悔しかった数だけ、たくさんもがいて泣いた数だけ、引っかかる網目は細かくなる。そうしてくうちに、どんな不利な状況とて、自分で道を切り拓けるようになってく。

詩選手の力いっぱい泣き叫ぶ姿を見て、わたしも泣きそうで。「お前、誰やねん」でしかないんだけど、「大丈夫、大丈夫だから。この経験が糧になる日が絶対来るから」て言いたくなって。きっと私が自分へ伝えたいことなんだろうな。そんな気がしてならないのでした。

では また

#思い出 、心に残ってるシーンetc.「オリンピックと私」
#書く部のお題で書いてみた

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