2023.12.15(金)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均は前営業日比284.30円高と反発した。前日の米株式市場でNYダウが連日で過去最高値を更新し、投資家心理を上向かせた。米11月の小売売上高が予想外に増加したことにより米国景気に対する前向きな見方も広がった。FOMC後の急速なドル安・円高の流れがいったん落ち着いたことも相まって、東京市場では輸出関連株や景気敏感株を中心に売り方による買い戻しの動きが強まった。更に、米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅に上昇し、過去最高値を更新したことで、半導体株の一角が堅調に推移した。日経平均は前場に3万3100円台前半まで買われる場面があった。一方、朝方のドル円相場の戻りは鈍く、再び1ドル=142円を下回る水準までドル安・円高が進むと、日経平均は伸び悩んだ。来週に日銀金融政策決定会合を控えるなか、政策修正の思惑もあって一段の円高シナリオへの警戒感は根強く、日経平均の終値は3万3000円台の回復には至らなかった。
中国株式市場は3日続落して引けた。一時上昇していたが、来年の中国の財政赤字目標が予想を下回るとのロイターの報道を受けて値を消した。香港市場は当局の不動産市場支援方針を好感して大幅続伸となった。
欧州株式市場は小幅に続伸して取引を終えた。今週は主要中央銀行の金融政策決定の発表が相次ぐ中、米連邦準備理事会(FRB)による利下げが視野に入ったとの観測が強まった。13日にFRBは来年の利下げ開始の可能性を示唆した。一方、欧州中央銀行(ECB)は14日に利下げ観測をけん制した。
米国株式市場は小幅続伸して取引を終えた。S&P総合500種は2017年以来最長となる7週連続の上昇を記録した。米連邦準備理事会(FRB)のハト派転換の影響はこの日も続いたが、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁が利下げ観測をけん制したことで、楽観的な見方が一部後退した。金利に敏感な不動産セクターと公益セクターがそれぞれ1%超下落し、これまでの大幅上昇の一部を吐き出した。ダウ工業株30種はこの日、3営業日連続で過去最高値を更新。半導体指数は週間で9.1%高となり、5月以来の大幅上昇を記録した。
↓12/15 (金) 経済指標をまとめました。
今後の重要イベント
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