2023.11.14(火)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均は、前営業日比110.82円高と続伸して取引を終えた。主力株や好決算銘柄に買いが入ったが、一巡後は米長期金利の上昇基調が重しとなったほか米指標待ちで手控えムードが強まり、心理的節目の3万3000円も意識され上値の重い動きとなった。前日の米国株式市場はまちまちだったものの、東京市場では主力株を中心に買いが先行。日経平均は175円高で寄り付いた後、わずかに上値を伸ばし251円高の3万28
36円27銭で高値を付けた。ただ、米国で10月の消費者物価指数(CPI)の公表を控えており、徐々に膠着感が強まった。中国株式市場は方向感に欠ける展開となった。中国人民銀行(中央銀行)が13日発表した10月の新規人民元建て融資は市場予想を上回ったものの前月から大幅に減少し、中国経済の回復が依然混迷していることを示した。上海総合指数終値は9.5374ポイント(0.31%)高の3056.0703。上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数終値は2.644ポイント(0.07%)高の3582.058。香港ハンセン指数終値は29.35ポイント(0.17%)安の1万7396.86。
米労働省が14日発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.2%上昇した。伸びは前月の3.7%から縮小し、市場予想の3.3%も下回った。基調的なインフレにも鈍化の兆しが出ており、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ局面は終了したとの見方を裏付ける結果となった。前月比では、ガソリン価格が下落する中、予想(0.1%上昇)に反して横ばい。前月は0.4%上昇していた。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前年同月比4.0%上昇。伸びは前月の4.1%から鈍化した。予想は4.1%上昇だった。前月比では0.2%上昇。家賃の上昇が押し上げ要因になったものの、伸びは過去2カ月の0.3%から鈍化した。
欧州株式市場は続伸して取引を終えた。米国の10月の消費者物価指数(CPI)がインフレ鈍化を示したことが好感され、買い注文が優勢となった。STOXX欧州600種指数は約1カ月ぶりの高値を付けた。金利動向に敏感な不動産株指数<.SX86P>は6.96%上昇し、3月以来の高値を付けた。欧州中央銀行(ECB)は来年まで政策金利を現行水準で据え置き、利下げは来年7月以降になるというのが引き続き大勢の見方になっている。
米国株式市場はナスダック主導で大きく上昇して取引を終えた。インフレ統計が予想を下回ったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが終了した可能性があるとの見方が強まった。S&P総合500種とナスダック総合は4月27日以来の大幅な上昇率を記録した。
米下院は14日、政府機関閉鎖回避のためのつなぎ予算案を可決した。送付される上院では与野党のトップが同案への支持を表明している。
↓11/14 (火) 経済指標をまとめました。
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