2023.11.15(水)株式相場 株式相場の記録をしていきます
経済動向
日経平均株価は前営業日比823.77円高と大幅高で3日続伸。前日の欧米株市場が全面高に買われたことを受け投資家心理が改善、指数寄与度の高い主力銘柄中心に高水準の買いが入った。日経平均は朝方高く始まった後も先物に引っ張られ一貫して上値を指向、終値で3万3000円台半ばまで水準を切り上げた。時価は9月中旬以来2カ月ぶりの高値圏に浮上している。前日発表された10月の米消費者物価指数(CPI)が事前予想を下回り、米長期金利が急低下した。これを受けて米国株市場ではハイテク株を中心に買いが入り、ナスダック総合株価指数の上げが目立ったが、東京市場はこれに追随する形で買い戻しが活発化した。特に半導体関連株に物色人気が集中し、全体相場を押し上げる格好に。ただ、値上がり銘柄数は全体の6割にとどまり、先物主導のインデックス買いの影響が大きかった。
中国・香港株式市場は上昇。米インフレ指標が鈍化し、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが終了したとの見方が強まった。1370億ドルの不動産市場支援策が実施される可能性や、10月の小売売上高改善、習近平国家主席の訪米など、一連のポジティブな国内ニュースも地合い改善につながった。
欧州株式市場は続伸して取引を終えた。主要国のインフレ鈍化を受けて利上げ終了の観測が強まり、買い注文が優勢となった。STOXX欧州600種指数は2カ月弱ぶりの高値を付けた。14日に発表された米国の10月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比の伸び率が市場予想より小さかったのを受け、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ終了観測が高まった。15日発表された10月の英CPIの伸びも予想より鈍化した。
米国株式市場は続伸して取引を終えた。卸売物価指数(PPI)統計を受け、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが終了した可能性があるとの見方が強まった。また、小売り大手ターゲットによる強気の見通しを追い風に小売株が上昇した。
米国時間の原油先物は1.5%超下落した。米原油在庫が予想以上に増加したことなどが重しとなった。