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ドローン操縦が免許制(国家資格)に!

来る12/5、2週間後にも開始される「ドローン操縦の国家資格」。従来も規制の中では無資格者もドローンを飛ばすことは理論上可能でしたが、免許制度の登場で また新しい風が吹きそうです。

リスキリングが声高に叫ばれる昨今、先日ドローンによる空撮を行ったのを機に、室内撮影の表現幅を広げる意図も含めてドローン撮影の内製化をチャレンジしようと、会社で練習用ドローンを購入。

練習もできない…!航空法のハードル

さっそく練習を始め…てはみたものの、慣れないうちは狭い室内で飛ばそうと思っても壁や棚など障害物にぶつかりっぱなしで練習になりません。
広い屋外で飛ばして練習したいのですが、“航空法”により都内23区はほぼすべてが「人口集中地区(D)」となっており、国土交通大臣への許可申請無く飛ばすことはできないとのこと。

国土交通省「無人航空機の飛行の許可が必要となる空域」より

河川敷など、上記「人口集中地区」外となるエリアについては航空法の制限は受けない…のですが、それでも自由に飛ばせるわけではありません。河川利用者の安全・快適な利用を妨げることのないよう、今度は「河川管理事務所」が”河川法”に基づいてドローンの飛行を禁じていることがあり、荒川や多摩川、江戸川など、多くの河川がドローンの飛行を禁止しております。
こうなると実質、屋外での練習も絶望的。

このように、ドローンを飛ばすために確認すべき法や条例は
・航空法
・河川法
・道路交通法
・小型無人機等飛行禁止法(皇居上空など)
・地方条例(公園など)
・民法(所有権のない土地上空)
・電波法
と、ざっと調べただけでも盛り沢山。これ、全部を調べて理解して判断できる自信は、少なくとも私にはございませんでした。

練習場へGO!

練習をろくに始めもしない前段階で躓いてしまった私。
無料で練習できないなら、お金を払えばいいじゃない!無料ならもっといいじゃない!!ということで、練習できる場所を求めて&資格の情報収集を兼ねて、新宿にあるドローン無料体験教室へと足を運んでみました。

当日は、1人で参加した私の他に2名、計3名での受講です。
はじめはドローンの種類や法規ルール、今後の展望などを座学で学びます。


国内のドローンビジネス市場規模の予測 出所:インプレス総合研究所作成
サービス市場の分野別市場規模 出所:インプレス総合研究所作成

といったような、輝かしいドローン市場の展望を教えていただきました。
我々が力を入れようとしていた空撮はさほど伸びず…ではありますが、それでも現状より倍増の100億円市場に。特に農業/点検については5倍近い伸長と、今後の期待値がすごく高い市場となっております。

そして後半戦は、室内でドローン実機を用いての実体験。

上下左右 自由自在 華麗にドローンを操れている…のは残念ながら私の力量ではなく、技術を持ったインストラクターさんが自動車の教習所のように補助コントローラーでカバーしてくれます。操作をかなりミスっても、衝突や墜落するようなことはありません。
一人につき7~8分ほどの体験でしたが、基本的な操作感覚を学ぶことができました。

最後に、インストラクターさんによる別機体でのデモ飛行。

練習用に使ったドローンより安定感も高く、映像もブレ補正されて高解像度。高価格帯ドローンの実力も垣間見ることができました。こんなにキビキビ動くのを見ると欲しくなっちゃいますが、私の操作で同様に動くかどうかは また別のお話。

資格取得に前向きに!

これから始まる国家資格。最大のメリットは「航空法の制限緩和」と「目視外飛行が可能に」という部分。許可申請さえ通ればスクランブル交差点や花火大会だって撮影できるようになるわけです。※申請を通すのは難しいでしょうが

当初の目的は空撮だけではなく“室内撮影における表現幅の拡大”でしたので、屋外を考えなければ今回の国家資格はマストではありません。
とはいえ、都内の人口密集地や目視外飛行、夜間飛行などが可能となる資格の取得は非常に魅力的。個人的にも取得してみたい資格となっています。

クリスマスにサンタさんが、受講費用を枕元に置いてくれないかな~!


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