期待を胸に、今度は『日向坂で会いましょう』ルートから富士登山
今回も『日向坂で会いましょう』おもしろかったですね。
齊藤京子の卒業公演とひな誕祭2024の開催、日向坂46展「WE R!」が予定されていたり、個人活動においてはメンバーごとに毎週誰かしらがテレビに出ているたり、日向坂46の活動を目にしない日はない。今日も何気なく『ヒルナンデス!』を観てたら佐々木美玲が石原良純たちと一緒にローカル線に乗ってニコニコしながらロケしてた。
これまでの活動が築いた基盤の上で現状申し分なく活動をしている彼女たちだが、個人的な感覚として未来については霧がやや濃いようにおもう。「再び東京ドームへ」、彼女たちはライブでそう宣言した。先日の『オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム』を観てその決心はさらに強さを増したことだろう。
しかしどうだろう、その道中をわたしが想像してしまうのは、卒業公演で齊藤京子を華やかに送り出し、ひな誕祭2024で新曲リリースと次のライブツアーが発表されて、フォーメーション(もしかしたら選抜メンバー)やMVが発表され、プロモーション活動して、とこれまで行ってきた基本的な活動の範疇を大きく超えることは起きないだろうという算段である。
御殿場ルートで完登した富士登山をまた御殿場ルートで登りなおすような、濃霧の中を進んでゆくために安心ルートを選択するような、おもしろみに欠ける想像しか今のわたしはできないのが正直なところである。
原因はわかっている、いってしまえば今のわたしに日向坂46に対する期待感が無いのである。毎週『日向坂で会いましょう』は楽しみで欠かさず観ているが、グループ活動については今は乗り気でない。だからおもしろくない想像しかできない。のだが。
前置きが長くなってしまったが、今回の企画【みんなで0から1にしろ!第5回企画プレゼン大会!!】はそんなわたしの期待感にすこしだけ光を差してくれた。先週の予告を見たときには「濱岸ひよりプレゼンツ宝塚街ブラロケがまだじゃろがい!」とスマホをぶん投げてしまったが、わたしにとって肝心だったのはプレゼン内容ではなくプレゼンター本人だった。
特に「宮崎で会いましょう」をプレゼンした佐々木美玲はわたしが欲していた姿を見せてくれた。宮崎ライブを中心とする複合的なフェス計画はとても魅力的なものだった。まず手始めにライブ参加者以外にも楽しんでもらえるようにグルメやアトラクションが楽しめる会場周辺の遊園地化するという。
『日向坂で会いましょう』にちなみ、グルメは丹生のタルタルチキン屋とかみーぱん屋やかねざんまいを出店し、アトラクションではKASUKE、オードリーやメンバーが投球する映像を相手にバッティングができる山口バッティングセンター、富田鈴花考案コースを走れるゴーカートをつくりたいそうだ。他にもこの番組にちなんだグッズや展示などの展開も考えているのだとか。
さらに本フェス開催の集客目的に全国各地へのPR活動も計画されており、さらにさらにフェスの最後には特大花火を打ち上げるという、莫大な費用に日向坂46を運営してる大人たちのひきつった苦笑いが見えてきそうなほど壮大な計画を彼女は持ち込んできた。これだよ、これ。
空想の世界だけがもつ何物にも阻害されない自由である心の有様、わたしが見たかった姿勢を佐々木美玲は見せてくれた。彼女はこの計画を「できる・できない」なぞ考えず、ただ「わたしはこうしたい」という夢をうららかに口にした。この計画自体、これまで日向坂46がつくってきた単体を総体に仕上げるのでこれまで見たことのない物が見られるようなワクワクがある、つまりおもしろそうなのだ。プレゼンを聞いたメンバーも、オードリーさえも誰にせかされるでもなく思いついたアイデアを続々と提案してこの計画をもりもり肉付けをしていた。これを期待と言わずなんと言うか、期待を持てずにいられようか。
みんなが楽しそうにアイデアを膨らませていく光景をみて、わたしの消えかけていた期待感にふたたび火が灯った気がする。吉田口が見つかったかもしれないと思った。4期生が加入して1期生が大先輩クラスになった今もなお、佐々木美玲は日向坂46の原色なんだなと安心感も覚えた。
番組の最後には、以前の企画で制作が決定していたCM企画の優秀作品の実写化が放映された。極上のチープなCMで最高だった。偶然ではあるが、このCMは計画が立ち上がり実現するまでの一連の流れを端的に表していた。これもわたしの期待感の後押しをしてくれた。
今回の企画を観て、日向坂46の活動に対する期待感をほんの少しだけ取り戻せた気がする。期待を胸に、だからわたしたちは彼女たちの応援に臨むことができる。
おしまい。
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