『日向坂で会いましょう』を嗜むプリンセスは潮風とともに
グループからメンバーが卒業するのは仕方ないことだと受け入れているし、今更どうこう騒ぐことではないけれど、『日向坂で会いましょう』で高本彩花が見られなくなるのはあまりにも残念でならない。
今回は7月4日に開催された「11th Single ひなた坂46 LIVE」にて卒業公演を行った高本彩花の卒業企画【あや卒業記念!第2回横浜に似合う女選手!】を開催。去る身である彼女たっての希望で横浜に似合う女のティアラが誰かに授与される。
高本彩花といえば日向坂メンバ―屈指のコメンテーターであり、時折みせるこの番組での大喜利の実力はメンバーで1番なのではないかと思っている。
彼女の大喜利に何度笑ったことか。彼女の笑顔を何度巻き戻し見たことか。彼女は花であった。なりきり即興劇や大喜利や一本勝負のトークだったり、なにかと高い要求をしてくるこの番組。多彩な能力を個々で駆使しながら屋台骨として支えているそばで、彼女はいつも花を添えていた。
彼女の言葉はありのままで素直なのである。元々彼女の性格として素直なところが特徴としてあげられるが、しかし素直さだけではわたしたちの心に入り込むには力が足りない。現に下記のブログでは自らの甘さを告白している。
そしてこのブログはこう続く。
ステイホーム期間をきっかけに自身を見つめ直した人をたくさん見てきたし、わたし自身もその一人である。しかしながら彼女を尊敬すべきはそれを実行に移し、結果があらわれたことだ。マインドセットと大喜利に相関関係があるかは見極めが厳しいところだが、元来の素直さに思いきりが加勢したと捉えればまったく相関がないとは言い切れない。少なくとも踏み込む足に力を与えたのは事実だろう。
このブログからも読み取れるように、ファンの応援が彼女の性格によって受け入れられ、そのまま自信につながっている。偶然にもその頃【おたけのおバカキャラ払拭! リモート学力テスト】が行われたタイミングも重なり、ファンがくれた自信は『日向坂で会いましょう』に対する自信や手応えをもたらしたのかもしれない。さらに偶然なことに当時のわたしも高本彩花のことを「素直」と評していた。
そうしてのびのびと成長をつづけた彼女はときめくようにひらめき、颯爽と笑いをさらっていく。努力と呼ぶにはすこし普遍的で、才能と呼ぶにはあまりにも親しい。その存在感はだれもが持てるものではなく、高本彩花だけが持っていた華になった。
ほんとうに名残惜しい。メンバーが卒業にはもう慣れていたはずなのに。わがままを言わせてもらえるならもっと『日向坂で会いましょう』で彼女のひらめきを見ていたかった。
そんな気持ちを抱えながらわたしは旅立つ彼女を見送る。高本彩花さん卒業おめでとうございます。
おしまい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?