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ひなあい3週クッキング。人間関係構築のリアルタイムドキュメント。

今週も『日向坂で会いましょう』おもしろかったですね。

レミオロメン『3月9日』に代表されるように、この時期は卒業シーズン。
別れという句読点に、惜別や未来へ希望を抱いたり、はたまた長年片思いしてるあの人に思い切って…なんて、何かと追い立てられて動揺しまう時期でもある。卒業に対していまいち実感がもてなかった当時のちょろい君は惜別も憧憬もなくこれといった思い出すらつくらずにここまでのほほんときてしまったので今頃になってうっすら寂しい気持ちだ。

それはさておき、別れの季節に3週にわたり放送されてきた【輝く私を見てほしい!名場面オンエアバトル】も終わりの時を迎えることに縁を感じつつ、オードリーの代打を務めあげてくださったハマカーン浜谷さんとどきどきキャンプ岸さんとのお別れの時が来た。

2人は時間の経過とともに年頃の娘さんたちに対する警戒心などが和らいだ様子で、もちろんテレビ的に楽しくみえるように大きめにリアクションしてくれてるだろうけど最後のPK対決も実に楽しそうだった。

今回の企画でわたしは岸さんの印象が大きく変わった。同じ感想を持った方は他にもたくさんいたのではないか。

その多くの方に先入観を与えていたであろう、『オードリーのオールナイトニッポン』でのトークやコーナーのネタメールなどで、わたしは岸さんのパーソナリティを掴んでしまっていたので、とっつきにくいカッコつけ野郎なイメージがあった。しかし、今回の3週分の放送を見て、メンバーに対するノリが良くて気のいい兄ちゃんな接し方はオードリーの2人以上の親しみが感じられ、そのギャップに良い意味で裏切られた。カッコつけ野郎などと思っていたこと、本当にすまないと思っている。

一方で日向坂メンバーにも、これまでいろんな場面で見られてきた、人を絆す人たらしっぷりも発揮されてたのではないか。おじさんという後天的コンプレックスを抱えた人間に垣根なく楽しそうに接してくれる人は安心感を与えるのだろう。

しまいには、岸さんが最後に参加したヒット祈願で涙をこらえていた場面がひなあいの埋蔵金が放送されたのはすごくおもしろかったし、それをスタジオのみんなで共有できたあの瞬間はこの企画の賜物ではないだろうか。制作陣はあの映像を抱えながら、岸さんを”あえて”呼ばずにこの瞬間を企んでいたのだとしたらなかなか意地が悪い。なんにせよ、これからのヒット祈願には是非とも岸さんに参加してほしいと思わせる素晴らしい企画の結びとなった。

もしこれから岸さんがヒット祈願に参加するようになったとして、オードリーに次ぐ、関係が構築された2組目のコンビとして帯同してくれるようになったら、シリアスな場面も含むヒット祈願の最中でもわたしたちを楽しませてくれるシーンが生まれるのではないかという希望すら抱いてしまう。

トラブルが生んだ今回、3週間にわたって放送された企画は、警戒し合っていた両者が綱渡りながら共にトラブルを乗り越えていく、偶然の再会が良い思い出となって残るような関係を構築していく様がリアルタイムで見られた、その場しのぎの緊急企画が3週をかけて素晴らしいものへと仕上がっていったのではないか。半ば無理やり帰結させるならば、日向坂46の魅力の真骨頂ともいえるシーンが全体を通して見られた

ハマカーン浜谷さんとどきどきキャンプにまた会えるその日まで。

おしまい。

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