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ひなあいの潮さんが好きな人はたくさんいると思うの。ちなみに私もその1人。

今週も『日向坂で会いましょう』面白かったですね。

先週に引き続き、演技力向上を目指しさまざまな演技に挑戦する演技力磨き企画。
「ひなあいでコントを…っ!」と渇望していたファンの心を満たすように、コント的な企画になった。即興性があったという点では、より難易度の高い企画だったんじゃないかと思う。それを昇華して、より純度の高い快楽を与えてくれるひなあいが好きすぎてたまらない。
毎週友達に「今週のひなあい超面白かった」と連絡しても、「それ先週も聞いたわ」と返されるのもルーティンになってきた。

予告では出ていたのにカットされた山口さんはじめ、きっと他にも色々やってくれてたんだろうな。企画を全うしてくれたメンバーのみなさん、スタッフさんには本当に頭が上がらない。

なにより今週のヒーローは、潮紗理菜さんですよ。
春日さんを励ます寸劇の1言目「今日もダメだった?」が、BGMも相まってものすごい哀愁に溢れていた。まるで売れない芸人と奥さんの極貧生活を見ているようだった。

人生をかけたギャグで、不本意にも滑って帰ってきた芸人にかけた潮さんの言葉の数々に、ただただ感心するしかなかった。
スベって落ち込む人を励ます演技とはいえ、潮さんの持っている性質によるものなのか、彼女の言葉には血が通っている。

彼女が「大丈夫」と言えば、大丈夫な気がしてくる。
才能の類をあまり信じていないわたしだけど、潮さんは話を聴かせる天才だと思う。
ひらがな推し時代は、おしゃべりが好きがゆえに長くなってしまっていた話も、最近ではまとまってわかりやすく整理されている。
元々あった才能が、努力によって磨かれたことで、潮さんの言葉が聴く人に深く響いて届いている印象を受ける。

その例として、ガムランボール、チョベックなどのインドネシアネタがある。
潮さんのそれは、たまにテレビで見る、売れるためのキャラ付けに利用されたインドネシアではない。
彼女の人生の中で、本当にいいモノだと実感しているからこそ、彼女の言葉を通し、聴く人々の心にインドネシアを刻んでいく。

先週行われたキャラ芝居で、潮さんだけが今週に回されたり、そのあとの芝居企画で、犯人の凶器にガムランボール、チョベックが登場した。
まさか人を幸せにするものだと思ってたグッズたちが、人を殺める道具になるとは思ってもなかっただろう。

スタッフさんに弄ばれながらも、番組の半分まで耐えうるコンテンツ「潮紗理菜」の強度は、そういった努力や才能に裏打ちされたものなんじゃないかと考えている。

いままでインドネシア自体が面白いと思っていたけど、それはどうやら見当が違ったようで。
好きなことについて血の通った言葉で、若林さんを忘れてしまうくらい深い集中力で、夢中になってる姿が魅力的でおもしろいんだなと、あの演技をみて思った。

「ちなみに私もその1人」

彼女が発すると、どうしてこうも響くのだろうか。彼女の人間力の高さには本当にいつも驚かされる。潮さんは春日さんがスベって落ち込んでると思ってマジで励まそうとしてたんだろうな。というかそれって演技してなくね?

ひなあいでは、加藤さんや佐々木さんはじめ、場面ごとにインパクトを残す人がたくさんいる。しかしそのなかでも潮さんは、番組じゅうにこだまする残響を発するパワーをもった人だと、演技を見てそう思った。

おしまい。

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