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「ファルシのルシ語」いわゆる専門用語はどこまで許されるのか

ども!ちょこぷりんです。

みなさまはFF13のゲーム、プレイしたことは御座いますでしょうか。
筆者はこのゲーム好きでして発売当時にプレイしました。
…が、難易度がやや難しく、いまなお積んでいるゲームです。
(確かシド戦で詰んでいたはず。)

そんなFF13で良く話題にされる内容として。
「パルスのファルシのルシがパージでコクーン」
という言葉が話題に挙げられます。

まとめサイトがニコニコ大百科があったように覚えてますが、
現在ニコニコが大規模メンテナンスなのでリンクは無いですが…
ざっくり解説しますと、

「パルス(という世界)
 のファルシ(パルス世界の組織)
 のルシ(ファルシ組織の騎士的な戦闘員)
 がパージ(パルス世界からの追放)
 でコクーン(パルス世界内の、国みたいなもの)」

と、要するに戦士が追放されるよってことを書きたいんですね。
(ニュアンスが違かったらスマソ)

つまり何が言いたいかというと
「世界観を出したい専門用語のせいでちんぷんかんぷんになる」

この現象について、今回は記事を書いていこうと思う。



一時期話題に上がった「ファルシのルシ語」とは

上記の要約の通り、FF13には専門用語が多分に含まれております。
これによりゲームをプレイしている方は、なんとなーく
理解は出来る様になるのです。

頻繁に語源が出てくると、そういうもんだな。と理解できてきます。

ただ、ゲームをプレイしていない人にとっては
先の通り”人物を追放する話”なのに
ややこしい感じになってしまい
かつ造語の専門用語なため
ワケわからない文字の羅列になるのです。

これアレですね。
言語を知らないビジネス用語が入ってくる社会人の会話
みたいな感じですね。

「グループミーティングのアジェンダ通り、
 アウトソーシングすることはアグリーです。」

みたいな。
めっちゃ分かりずらい。
慣れれば分かる。(分かりやすくは無い。)

ゲームなので世界観に没入させるための造語は結構ある。
カッコいい横文字の造語は
キャラクターや世界背景をよりスタイリッシュ
にしてくれるからだ。

西洋ファンタジーなのに和風な言語ばかりよりは、
かっこいい横文字の方が良いと思う。
(回復薬=ポーション など)

ただ、これが主要な言葉が造語になると、
会話の登場頻度がたかくなるため、
「ファルシのルシ語」になるわけだ。

造語の専門用語はゲームにはよくあるが、
FF13人気ゲームゆえ話題になった。といったところだ。


じゃあ全部日本語にすればええんかい?

そうではないんだ。

いくらファルシを「世界組織」
ルシを「組織の使役する戦士」

日本語にしたところで解決はしない。

今度は世界背景を伝える為の言語が長くなる恐れがある。

上記の様に、ストーリー上で登場頻度が高い言語。
これにおいては簡略したものがいいのだ。

思い出した名前になるが、
例としてエヴァに登場する航空兵器の名前を出そう。

「近接航空支援用垂直離着陸対地攻撃機 YAGR-3B」

航空兵器にこれだけカッコいい名前をつけつつ、
名前から役割が分かる。
(名前が自衛隊式なので説明文ぽい武装名になっている。)

だが、これが頻繁に登場する名前だとややこしくなるし、
登場するたびジュゲムのごとく早口口調になってしまう。

これを省略するために専門用語が必要になるのだ。

特に世界設定が深い作品であるほど、これが重要になる。

非現実さを出すには造語かつ横文字が、日本人には刺さるのだ

ちょっと蛇足だが、通信業界だと横文字が多い。
例に挙げるならキャリアだのマスキングだのテレコだの。
仕事上慣れれば聞き馴染みがある言語になるのだ。
ようは慣れよ。慣れ。

って、ユーザー側に押し寄せすぎると飽きられちゃうんですけどね。


じゃあどうすればええんや???

こればっかりは諦めるか、突きとおすしかない。と思う。
ただしリスクはある。
FFの様な人気作品であれば、これしきのことで
ゲームを止める人は少ないだろう。

だが、マイナー作品であればどうだろうか。
しかも単発作作品であればなおのことだ。

造語だらけで会話についていけなくなり、
面白さよりダルさが勝ってしまう。

こうならない配分で造語の専門用語が必要になるのだ。

カッコつけたいところだけを造語にしていき
かつ、たまに登場するものに名前を付けるのがベターだと思う。

・武装名
・世界名
・エネルギーなど世界の主軸になりそうな言葉

または”造語”にしない。
これでも良いと思う。
例題としてやってみよう。

「リッタームートは世界を守る戦士の一員」

だとイマイチ締まらないが、

世界=ワールド
企業=カンパンー
戦士=ソルジャー

を造語とし、

「リッタームートは世界を守るソルジャーの一員」

とすると、なんだか強そうな部隊なんだな。と感じられる
と思う。
ただ、あてはめすぎると

「リッタームートはワールドプロテクトするソルジャーメンバー」

ここまでいくと分かりにくい。
これが伝えたいコト。
(なんだかルー語っぽくなった。)


造語だらけは分かりにくくなるね。

上記の会話を参考に造語を作成した場合を考えてみよう。
参考にFF13の造語を借りてみよう

世界=パルス
企業=ファルシ
戦士=ルシ
一員=レギオン

を使ってみて作文してみると

「リッタームートはパルスプロテクトするファルシのルシにあたるレギオンだ」

こんな感じかな。

造語はカッコいいし独特感も出るが、
物語で出しすぎると難しい言葉になってしまうね。

造語を無くせば分かり易くはなるが、カッコよさがそがれてしまう。
FF13にも言えるが、造語がカッコよくてゲームはプレイしない
と思うので、素直に日本語にしてしまうのが手。

物語を深い設定にしない。は個人的には難しいと思っているので、
伝えやすくする。を重要視する方がいいんじゃないかな。


おわりに

な感じで、創作において気になっていた「ファルシのルシ語」あらため
造語だらけの創作物ってどうなんやろ。って記事になった。

筆者自身は造語かつ専門用語は大好きだ。
だってカッコいい言葉使いたいジャン!!!

筆者も、ただのキャラクター設定ならジャンジャン入れる。
だがこと文面に出やすいものだと、
なるべく省くよう…にできている…ハズ。

「ファルシのルシ語」の様な造語だらけになるの
趣味で小説とか書いたりするとあるあるだよね。

現在進行形で悩まされております。

なるべく分かり易く、かつスッキリした奴。

そういうのってもう使われてるからねぇ~~~

作品が増え続ける現代において、
使われていない言葉を探す方がたいへん

諦めて造語の用語集つけちゃおうぜ!!


「それじゃ、また来週!」


#日記 #考察 #創作 #小説

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