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Mリーグ2023-24 3月18日 NAGA解析/パイレーツ・瑞原プロ、2度目のMVPを引き寄せるトップ獲得!フェニックスは3着→4着で苦しいボーダー争いに

2024年3月18日、Mリーグ2023-24・101日目です。本日はU-NEXTパイレーツ・渋谷ABEMAS・BEAST Japanext・セガサミーフェニックスの4チームが対戦しました。

第1試合、鈴木大介プロの1人沈みとなり鈴木優・醍醐大・多井隆晴プロの3人のトップ争いに。オーラス、多井プロがトップ目の状況で優プロがツモって裏が乗れば逆転のチートイツでリーチ。これに醍醐プロが放銃し、優プロは醍醐プロをかわして2着浮上。多井プロはトップを守りきり、下位チームの醍醐プロ・大介プロは苦しい逆連対となりました。

第2試合、茅森プロが放銃を重ねハコラスに。瑞原プロと菅原プロの熾烈なトップ争いとなりますが、最後は瑞原プロがダマテンで2600をアガって菅原プロを逆転。瑞原プロは現時点で個人スコア1位となり、MVPの可能性をグッと高めました。

そしてボーダー争いをしているフェニックス・BEASTはトップを一度も取れず、ポイントを減らす苦しい展開に。特にフェニックスは残り試合ほぼ全てトップが必要な状況になってきました。ここからの試合もNAGAと振り返っていきましょう。

過去試合の記事についてはクリエイターページをご参照ください。


第1試合

出場者

東家:鈴木優(U-NEXTパイレーツ)
南家:多井隆晴(渋谷ABEMAS)
西家:鈴木大介(BEAST Japanext)
北家:醍醐大(セガサミーフェニックス)

NAGAデータ

鈴木優

多井隆晴

鈴木大介

醍醐大

NAGA類似度とは?

NAGA類似度(以下、NAGA度と呼称)とは麻雀AI「NAGA」の評価値です。NAGAは麻雀の牌譜を解析し、AIの判断・自身の打牌との差違を表示してくれます。

NAGAと打牌が一致していた場合は一致率の割合が上がり、NAGAの打牌候補にない打牌をした場合は悪手率が上がります。これらが総合されNAGA度を算出されます。つまりNAGA度が高ければ、AIに近い打牌が打てているということです。

MリーグはNAGAが主戦場とするネット麻雀とルールも環境も違うため、一概にNAGA度が高ければ良い選手というわけではありませんが、選手の実力を測る一つの要素にはなるでしょう。

気になったNAGAの指摘

主にNAGAのタイプ・ニシキの意見を参考に試合を振り返ります。ネット麻雀とMリーグの違いもありますし、NAGAの他タイプなどでは意見が異なる場合もありますので、あくまで一意見としてご覧ください。

東1局:醍醐大

醍醐プロはこのタイミングで赤5sを切って大介プロに放銃。大介プロはちょうど前巡に2pを切ったところで2-5sのテンパイが入っていました。醍醐プロとしては赤5sも使って良形を作りたいということで引っ張っていたわけですが、巡目+ほぼ完全安パイの2pを引いたことで赤5s切りとしたのだと思います。

ただNAGAは赤5s切りを推奨。NAGAはもうここまで来たら引っ張るリスクとかはあまり考えません。そもそも赤5sが放銃になるかも分からないから、テンパイ打牌まで引っ張る…ということでしょう。

NAGAのずっと引っ張るという選択も極端ですが、おそらく普段の醍醐プロなら白とか9sを引いた時点で赤5sを切っていそうな気がします。トップを取りたいということでバランスが変わり放銃になってしまったのではないでしょうか。

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