Mリーグ全局をNAGAで解析&牌譜検討!1月13日編 ドリブンズ vs ABEMAS vs 雷電 vs パイレーツ
本noteではMリーグを毎日全試合牌譜に起こし、NAGAを用いて分析を行っています。本記事はその1月13日編となります。過去の試合記事についてはクリエイターページを参照ください。
本記事でまとめている内容としては
1.NAGAによって得られた一致率、NAGA度、悪手率などのデータ
2.NAGAによって指摘されている悪手
3.それらを見た筆者の感想
といったところです。下記の記事を無料で公開しておりますので、こちらを見ていただければ、どのような内容を書いているかはおわかりいただけると思います。
リンク先を見るのが面倒な方のためにざっくりとした内容は以下の通り。
1.NAGAによって得られた一致率、NAGA度、悪手率などのデータ
以下のようにNAGAによって得られたデータを掲載しています。
松ヶ瀬隆弥
一致率:76.8%
NAGA度:87.9
悪手率:7.7%
2.NAGAによって指摘されている悪手+3.それらを見た筆者の感想
例えば以下のようにNAGAによって指摘された局面を挙げ、プロ側・AI側の意図などについて個人的な感想をまとめています。
南4局
仲林圭
仲林が見事なビタ止めを見せたこの場面、NAGAも判断を迷っている。5sを危険なことは分かりつつ、テンパイを取らないのも問題という状況。NAGAは5s切りダマを選んでいるが、リーチするかしないかもほぼ半々な上、5pと5sの比較も5sがわずかにいい程度。ここで5pを選べたのはかなりスゴい判断だと言えるだろう。
以上が掲載内容となります。お読みの上で興味がおありの方は、記事の購入をしていただけると大変ありがたいです。日々の更新のモチベーションアップにつながります。
また、NAGAの解析データやMリーグ悪手データベースの閲覧、NAGAの解析記事など、全て読み放題となるメンバーシップも行っています。もし良ければそちらもご登録ください。
筆者紹介
筆者はt-yokoと申します。下記リンクの「t-yokoのMリーグ/麻雀タイトル戦速報ブログ」を運営しております。麻雀は天鳳最高7段の中級者です。
本記事の注意
本記事ではNAGAの評価AIのうち、ニシキ(標準)を用いています。メンゼン派や副露派の打牌など、その他NAGAでは十分に評価できていないケースも考えられますので、その点はご留意ください。
加えて、牌譜作成を筆者一人で行っていますのでミスがある場合がございます。ミスが無いよう努めて参りますが、完全ではないということをご了承ください。
記事の有料部分については試合後に随時更新していきます。記事の内容の一部についてはこちらでも無料記事でまとめています。
第1試合は一旦無料にします。翌日以降に第1試合のNAGA指摘箇所も一部有料記事に編入しますのでご容赦ください。
第1試合
出場者
東家:松本吉弘(渋谷ABEMAS)
南家:園田賢(赤坂ドリブンズ)
西家:鈴木優(U-NEXTパイレーツ)
北家:本田朋広(TEAM雷電)
試合結果
1着:本田朋広 34600(+54.6)
2着:鈴木優 28000(+8.0)
3着:園田賢 24700(-15.3)
4着:松本吉弘 12700(-47.3)
解析結果
NAGAを使っている方は下記のリンクから解析レポートを確認できます。
NAGAデータ
松本吉弘
一致率:68.1%
NAGA度:84.6
悪手率:10.1%
園田賢
一致率:80.6%
NAGA度:91.6
悪手率:4.0%
鈴木優
一致率:78.0%
NAGA度:87.3
悪手率:7.1%
本田朋広
一致率:69.5%
NAGA度:82.2
悪手率:8.5%
NAGAによる指摘箇所
打牌検出を少にした場合に指摘された箇所のうち、特にNAGAが反応している場面(~を選びたい!や、ポン!などとしている場面)を中心に、個人的に気になったものをピックアップしています。
東2局1本場
本田朋広
イーシャンテンのこの手牌。ここから本田は8m切りを選択。NAGAは2m切りを推奨しているがそれだと園田に12000放銃となっており今日のトップは無かっただろうから見事な回避である。
NAGAも8mや9mといったオリの打牌も候補には挙げている。巡目が遅い状況で自身がイーシャンテンであり、2mは園田にではなく鈴木優に危険なため、オリもあるということだろう。
本田はインタビューで中は当たる可能性がある場面で慎重に打ちすぎたとのこと。2mを切らなかった理由については特に言っていなかったのでよく分からず。
東2局2本場
松本吉弘
松本が7sを切ってオリを選択した場面、NAGAは南切りを選択。NAGAでなくとも南を切る人は結構いそうである。
カン7mは2枚切れなのでキツいが、6m8mが縦に重なれば勝負できる形なので、一旦は南を切りたい。7sをここから抜くのはラス目からではさすがに弱気がすぎるように思う。
園田賢
そして松本から7sが打たれた結果、園田がこれを鳴いて放銃に回る。この7sチーはNAGAで見てもやはり鉄チー。片アガりとはいえ5800のテンパイを取れる牌を鳴かないのは明らかに損である。特にリーチを打たれて先手を取られている状況ならなおさらだ。
東3局
松本吉弘
松本のこの手牌何を切る?普通は三色を狙って56pターツを払うが、今回は7pがドラのため、56pはドラ受けのターツだ。
ドラと三色の比較をどう考えるか?松本はここから2p切り。三色は4mと4pを連続で引かないとならない。ドラなら1枚引いてくればそれで点数が倍のため、こちらの方が効率がいいということだろう。
NAGAも考えていることは同じだが、切るのは3m。これだと2度受けの形が残ることになるが…。1-4mが3枚切れているという単純な枚数比較ということだろうか。にわかには信じがたい結果である。
第2試合
出場者
東家:村上淳(赤坂ドリブンズ)
南家:瀬戸熊直樹(TEAM雷電)
西家:白鳥翔(渋谷ABEMAS)
北家:小林剛(U-NEXTパイレーツ)
試合結果
1着:小林剛 44000(+64.0)
2着:村上淳 26100(+6.1)
3着:白鳥翔 21900(-18.1)
4着:瀬戸熊直樹 8000(-52.0)
解析結果
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