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Mリーグ2023-24開幕戦!@Mリーグ全試合をNAGAで解析

2023年9月18日、ついにMリーグ2023-24シーズンが開幕!昨年度の途中から始めたMリーグ全試合のNAGA解析ですが、本年度も続けていきたいと思います。

Mリーグ2023-24からは新たにBEASTJapanextも加わって9チーム体制。よりNAGAでの解析・ランキング作成も面白くなっていくと思います。ぜひ本記事を読んで応援いただければ幸いです。

過去の記事についてはクリエイターページをご参照ください。


第1試合

出場者

東家:瀬戸熊直樹(チーム雷電)
南家:勝又健志(EX風林火山)
西家:松本吉弘(渋谷ABEMAS)
北家:猿川真寿(BEAST Japanext)

NAGAデータ

猿川真寿

松本吉弘

勝又健志

瀬戸熊直樹

NAGA類似度とは?

NAGA類似度(以下、NAGA度と呼称)とは麻雀AI「NAGA」の評価値です。NAGAは麻雀の牌譜を解析し、AIの判断・自身の打牌との差違を表示してくれます。

NAGAと打牌が一致していた場合は一致率の割合が上がり、NAGAの打牌候補にない打牌をした場合は悪手率が上がります。これらが総合されNAGA度を算出されます。つまりNAGA度が高ければ、AIに近い打牌が打てているということです。

MリーグはNAGAが主戦場とするネット麻雀とルールも環境も違うため、一概にNAGA度が高ければ良い選手というわけではありませんが、選手の実力を測る一つの要素にはなるでしょう。

気になったNAGAの指摘

東1局:猿川真寿

猿川プロの手牌、東が重なって手広い場面。ここちょっと個人的には迷ったのですが、さすがにチートイツのイーシャンテンに取るのが得策でした。猿川プロは8m1枚切れ+赤5mの重なりを見ての8m切りといったところですが、NAGAは8m単騎リーチまで見て5m切り。この辺は好みですね。


東2局:松本吉弘

松本プロのこの手牌、牌理だけで見たらどう考えてもカンチャンの799pの部分ではなく、89mのペンチャンターツ払いが正解です。ただ松本プロ以外の3人が全員8m・9mが早く、7mの場況がもの凄くいい…ということで松本プロは9p切りを選択。

NAGAはここまで場況が良くても8m切りを推奨しているので、場況をあまり重く見ない、という傾向にありそうです。


東2局:瀬戸熊直樹

瀬戸熊プロは上家から出たこの北をスルー。ポンしておくとトイトイの5200イーシャンテンの形。NAGAとしてはやや鳴き有利という判断でした。

ただ北をポンすると、残る牌が5p7p5s。かなり鳴きにくい・出にくいトイツばかりで、Mリーグのように簡単に鳴かせたり、放銃してくれない場ではスルーもありかもしれません。


東4局:瀬戸熊直樹

東4局、ここはNAGAというよりは瀬戸熊プロの打ち方に驚きました。瀬戸熊プロは1m・中と鳴かせた後、この東をぶった切っていきました。東を切るということはドラの1sも切ってテンパイを目指す構想ということ。

NAGA的には結構普通の打ち方ですが、瀬戸熊プロのこれまでの打ち方を見ていると東を絞りそうだと考えていました。この半荘は最強戦のつもり…つまりトップ取りのつもりで打つといっていた姿勢がこの局に表れているようです。


東4局1本場:勝又健志

勝又プロはここから2s切り。これは全くよく分かりません。1枚切れの西を抱えておいても別にアガりやすくなったりしません。安全度でも南暗刻があれば十分です。

ペン3sターツは1枚切れで悪い待ちですが、そこを切ってまで西を残すのはデメリットが大きいように思います。6s9sシャンポンの部分も微妙なので手牌を組み替えようとしていたのかもしれませんが、3s引きを逃すのが痛すぎます。さすがに西をツモ切るべきでしょう。


東4局1本場:猿川真寿

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