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Mリーグ全局をNAGAで解析&牌譜検討!1月9日編 ドリブンズ vs 風林火山 vs フェニックス vs パイレーツ

本noteではMリーグを毎日全試合牌譜に起こし、NAGAを用いて分析を行っています。本記事はその1月9日編となります。過去の試合記事についてはクリエイターページを参照ください。

本記事でまとめている内容としては
1.NAGAによって得られた一致率、NAGA度、悪手率などのデータ
2.NAGAによって指摘されている悪手
3.それらを見た筆者の感想

といったところです。下記の記事を無料で公開しておりますので、こちらを見ていただければ、どのような内容を書いているかはおわかりいただけると思います。

リンク先を見るのが面倒な方のためにざっくりとした内容は以下の通り。


1.NAGAによって得られた一致率、NAGA度、悪手率などのデータ

以下のようにNAGAによって得られたデータを掲載しています。

松ヶ瀬隆弥
一致率:76.8%
NAGA度:87.9
悪手率:7.7%


2.NAGAによって指摘されている悪手+3.それらを見た筆者の感想

例えば以下のようにNAGAによって指摘された局面を挙げ、プロ側・AI側の意図などについて個人的な感想をまとめています。


南4局

仲林圭

仲林が見事なビタ止めを見せたこの場面、NAGAも判断を迷っている。5sを危険なことは分かりつつ、テンパイを取らないのも問題という状況。NAGAは5s切りダマを選んでいるが、リーチするかしないかもほぼ半々な上、5pと5sの比較も5sがわずかにいい程度。ここで5pを選べたのはかなりスゴい判断だと言えるだろう。


以上が掲載内容となります。お読みの上で興味がおありの方は、記事の購入をしていただけると大変ありがたいです。日々の更新のモチベーションアップにつながります。

また、NAGAの解析データやMリーグ悪手データベースの閲覧、NAGAの解析記事など、全て読み放題となるメンバーシップも行っています。もし良ければそちらもご登録ください。

筆者紹介
筆者はt-yokoと申します。下記リンクの「t-yokoのMリーグ/麻雀タイトル戦速報ブログ」を運営しております。麻雀は天鳳最高7段の中級者です。

本記事の注意
本記事ではNAGAの評価AIのうち、ニシキ(標準)を用いています。メンゼン派や副露派の打牌など、その他NAGAでは十分に評価できていないケースも考えられますので、その点はご留意ください。

加えて、牌譜作成を筆者一人で行っていますのでミスがある場合がございます。ミスが無いよう努めて参りますが、完全ではないということをご了承ください。

記事の有料部分については試合後に随時更新していきます。記事の内容の一部についてはこちらでも無料記事でまとめています。

第1試合

出場者

東家:東城りお(セガサミーフェニックス)
南家:瑞原明奈(U-NEXTパイレーツ)
西家:丸山奏子(赤坂ドリブンズ)
北家:松ヶ瀬隆弥(EX風林火山)

試合結果

1着:松ヶ瀬隆弥 42800(+62.8)
2着:東城りお  27100(+7.1)
3着:瑞原明奈  21300(-18.7)
4着:丸山奏子   8800(-51.2)

解析結果

NAGAデータ

東城りお
一致率:74.8%
NAGA度:85.9
悪手率:7.4%

瑞原明奈
一致率:70.1%
NAGA度:84.3
悪手率:5.5%

丸山奏子
一致率:79.3%
NAGA度:86.2
悪手率:9.6%

松ヶ瀬隆弥
一致率:73.9%
NAGA度:87.7
悪手率:8.4%

NAGAによる指摘箇所

打牌検出を少にした場合に指摘された箇所のうち、特にNAGAが反応している場面(~を選びたい!や、ポン!などとしている場面)を中心に、個人的に気になったものをピックアップしています。

東2局1本場

丸山奏子

丸山のこの手牌、個人的には上家から切られた6sを鳴いた方が良いのでは?と感じたのでNAGAで見てみると、NAGAとしてもチーをやや推奨している。

カン6sでチーすることでタンヤオを確定させつつ、三色かドラが残る形で最低3900、ドラが入れば8000まであるイーシャンテンになる。同じ愚形残りでもメンゼンイーシャンテンより、仕掛けの使えるイーシャンテンの方が少し優位。

東3局

東城りお

東城のこの手牌、何切るの問題にも出てきそうな牌姿である。東城はここから4p切り。赤5sを使い切りつつ、安全度の高い9pを持つという選択。

NAGAはひとまず5pを切って赤5s単騎に受ける選択。ダマなのは変わらないが、瞬間的な5sツモもある程度勘定に入れている。

9pツモ切りもわずかに打牌候補にある。これは現状のくっつきが結構強いのでその形を維持する選択。

やや難しい局面だがNAGA的にはやはり同じダマならアガりを瞬間的に見られることが大きいか。

ちなみに色々考えるのが難しい初心者の場合は、こういったテンパイが取れるときは、とりあえずテンパイにとっておく方が間違いは少ない。


東城はその後、5pを引いてテンパイ。ここは赤5sを切って4面待ちのフリテンリーチとしたが、ここはNAGAも同じ選択。フリテンリーチでも先制リーチはやはり強い。

東4局3本場

松ヶ瀬隆弥

松ヶ瀬が1-4mのリーチを打った場面。ここはABEMAの解説・実況の朝倉・日吉もリーチに行くか迷う局面だといっていた。やはり1m4枚切れなのが相当辛い。

しかし松ヶ瀬は1-4mリーチを選択。NAGAもやや1-4mリーチに寄った選択だ。ラス目のリーチに追っかけるのは少しやりづらいが、やはり4mでアガったときのメリットが大きすぎるということだろう。

南3局

瑞原明奈

瑞原が7mを切ってテンパイを外した場面、NAGAもものスゴい僅差ではあるが7m切りを選択。

もう一つの打牌候補は素直にテンパイを取る4p切り。もちろんこれも有力なのだがラス目という状況が7m切りとなる要因か。この手、7mを切っておくとピンフ変化やドラ引き、イーペーコーなど打点上昇のケースがいくつかある。

これらをまだギリギリ追いたいという場面ということだろう。もう少し巡目が遅くなるか、点数を持っている状況なら4p切ってのテンパイ取りになると思われる。

南4局

丸山奏子

オーラス、アガれば3着浮上の場面、丸山は3m4mのシャンポンでテンパイしダマを選択。だがNAGAはややリーチを推奨。

5p以外の打牌候補がないのでテンパイを取るのは確定。テンパイを取った場合、マンズ周りの良形変化は25mしかない。それなら3m4mが万が一周りから出たときに出アガりできる方が有利ということか。

またこの状況であれば、松ヶ瀬からの差し込みもあり得る。難しい場面だがややリーチなのだろうか…。

第2試合

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