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Mリーグ全局をNAGAで解析&牌譜検討!1月12日編 風林火山 vs サクラナイツ vs 麻雀格闘倶楽部 vs フェニックス

本noteではMリーグを毎日全試合牌譜に起こし、NAGAを用いて分析を行っています。本記事はその1月12日編となります。過去の試合記事についてはクリエイターページを参照ください。

本記事でまとめている内容としては
1.NAGAによって得られた一致率、NAGA度、悪手率などのデータ
2.NAGAによって指摘されている悪手
3.それらを見た筆者の感想

といったところです。下記の記事を無料で公開しておりますので、こちらを見ていただければ、どのような内容を書いているかはおわかりいただけると思います。

リンク先を見るのが面倒な方のためにざっくりとした内容は以下の通り。


1.NAGAによって得られた一致率、NAGA度、悪手率などのデータ

以下のようにNAGAによって得られたデータを掲載しています。

松ヶ瀬隆弥
一致率:76.8%
NAGA度:87.9
悪手率:7.7%


2.NAGAによって指摘されている悪手+3.それらを見た筆者の感想

例えば以下のようにNAGAによって指摘された局面を挙げ、プロ側・AI側の意図などについて個人的な感想をまとめています。


南4局

仲林圭

仲林が見事なビタ止めを見せたこの場面、NAGAも判断を迷っている。5sを危険なことは分かりつつ、テンパイを取らないのも問題という状況。NAGAは5s切りダマを選んでいるが、リーチするかしないかもほぼ半々な上、5pと5sの比較も5sがわずかにいい程度。ここで5pを選べたのはかなりスゴい判断だと言えるだろう。


以上が掲載内容となります。お読みの上で興味がおありの方は、記事の購入をしていただけると大変ありがたいです。日々の更新のモチベーションアップにつながります。

また、NAGAの解析データやMリーグ悪手データベースの閲覧、NAGAの解析記事など、全て読み放題となるメンバーシップも行っています。もし良ければそちらもご登録ください。

筆者紹介
筆者はt-yokoと申します。下記リンクの「t-yokoのMリーグ/麻雀タイトル戦速報ブログ」を運営しております。麻雀は天鳳最高7段の中級者です。

本記事の注意
本記事ではNAGAの評価AIのうち、ニシキ(標準)を用いています。メンゼン派や副露派の打牌など、その他NAGAでは十分に評価できていないケースも考えられますので、その点はご留意ください。

加えて、牌譜作成を筆者一人で行っていますのでミスがある場合がございます。ミスが無いよう努めて参りますが、完全ではないということをご了承ください。

記事の有料部分については試合後に随時更新していきます。記事の内容の一部についてはこちらでも無料記事でまとめています。

第1試合は一旦無料にします。翌日以降に第1試合のNAGA指摘箇所も一部有料記事に編入しますのでご容赦ください。

第1試合

出場者

東家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家:二階堂瑠美(EX風林火山)
西家:近藤誠一(セガサミーフェニックス)
北家:堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)

試合結果

1着:伊達朱里紗 28900(+48.9)
2着:近藤誠一  24800(+4.8)
3着:堀慎吾   24200(-15.8)
4着:二階堂瑠美 22100(-37.9)

解析結果

NAGAを使っている方は下記のリンクから解析レポートを確認できます。

NAGAデータ

伊達朱里紗
一致率:78.8%
NAGA度:89.5
悪手率:7.3%

二階堂瑠美
一致率:70.7%
NAGA度:80.7
悪手率:14.4%

近藤誠一
一致率:69.5%
NAGA度:83.8
悪手率:7.1%

堀慎吾
一致率:71.4%
NAGA度:83.2
悪手率:9.3%

NAGAによる指摘箇所

打牌検出を少にした場合に指摘された箇所のうち、特にNAGAが反応している場面(~を選びたい!や、ポン!などとしている場面)を中心に、個人的に気になったものをピックアップしています。

今回の試合は特に南場で色々なことが起こりすぎた。ちょっと長くなるがそこを振り返っていこう。

南1局

堀慎吾

まず堀のチートイツから振り返っていこう。ここで堀は白単騎のチートイツをテンパイしダマ。NAGAはリーチを100%の勢いで推奨。

巡目が早い字牌単騎のチートイツ。点数状況的にも3200でもそこそこオイシイアガりだし、ツモったり裏があれば6400や8000もある。普通の人はここで先制リーチだろう。


だが堀はこの後に白をツモると、9sを切ってメンホンチートイツに向かう。NAGAは9s切りといっているが、アガりを取らずにそのままゲーム続行という状況が珍しすぎて、正しく判断できているかは怪しい。

いずれにせよ、よい子は真似しないでね、という一打ではある。これをメンホンチートイツに受け変えてアガれればかなりトップが見えてくる。とはいえ白単騎リーチで悪くないように感じる。

南2局

近藤誠一

近藤がチートイツのテンパイを入れた場面。5mも西も危険度はそこそこある場面、NAGAの選択は5m切りダマ。NAGAとしては伊達のリーチに西がキツいと考えており、とはいえテンパイは偉いということで西よりは安全な5mを選択。

ただ近藤は両方とも切りづらいということでリーチに現物の7mを選択。これも5mに次いで第2候補の打牌であり、有効な打牌である。


その後、西を重ねて5m単騎のテンパイ。ここに持ってきたのが6s。NAGAは6sツモ切りを選択。伊達のリーチには中スジ、堀にはキツいがテンパイはキープしたいという一打。

その一方で近藤は2sを打って放銃回避。6sを除くと2s・西・5m・8sが打牌候補。5mと西はリーチに対して危険度が高く、2s・8sは堀には少し当たる可能性があるが、リーチにはそこそこ安全。ここで2sを打っての放銃回避はファインプレーと言えるだろう。


堀慎吾

さらに堀も6sを持ってくるが、2sを切って放銃回避。NAGAは6s切りを推奨。伊達に少し危険だがマンガンテンパイなら押す価値ありということか。

実際は瑠美に当たるわけだが、NAGAは瑠美に対しては中スジで相当安全とみている。事実、今回のように6sが放銃でしかも高いことの方がレアケースだろう。ここから2sを切って放銃回避は神回避だ。


そしてここから4sを打ってテンパイキープ。ここも6sの方が安全とNAGAは考えている。そして4sはNAGAにいわれるまでもなく、伊達のリーチに危険牌。それでも4sを押してテンパイを取ったというのは、やはり6sに対して何かが見えていたのだろうか?気になるところである。

南4局2本場

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