Mリーグ2023-24 1月11日 NAGA解析/渋谷ABEMAS・多井隆晴プロ、チーム3連勝となるトップ獲得!
2024年1月11日、Mリーグ2023-24・63日目です。本日はセガサミーフェニックス・赤坂ドリブンズ・渋谷ABEMAS・TEAM雷電の4チームが対戦。
第1試合、序盤は均衡した状態が続きましたが、東4局に多井プロが親のマンガンツモで抜け出します。その後、南3局の親番で萩原プロがアガりを重ね、あとひとアガりのところまで迫りますが、南4局のラス親で多井プロが突き放すマンガンツモ!これで勝負は決まり多井プロがトップを獲得しました。
第2試合も第1試合と同じく序盤は大きなアガりがなく進みます。そして東4局に親の黒沢プロがマンガンツモで抜け出します。しかし南1局6本場に醍醐プロが黒沢プロからマンガンを直撃しほぼ並びの状態に。そこから南2局に醍醐プロが親番でハネ満をツモ!このリードを保ったまま逃げ切り、醍醐プロがトップを獲得しました。
多井プロや醍醐プロの久々のトップとなった本日。その2試合をNAGAと振り返っていきましょう。
過去試合の記事については下記のマガジンをご参照ください。
第1試合
出場者
東家:茅森早香(セガサミーフェニックス)
南家:渡辺太(赤坂ドリブンズ)
西家:萩原聖人(TEAM雷電)
北家:多井隆晴(渋谷ABEMAS)
NAGAデータ
茅森早香
渡辺太
萩原聖人
多井隆晴
NAGA類似度とは?
NAGA類似度(以下、NAGA度と呼称)とは麻雀AI「NAGA」の評価値です。NAGAは麻雀の牌譜を解析し、AIの判断・自身の打牌との差違を表示してくれます。
NAGAと打牌が一致していた場合は一致率の割合が上がり、NAGAの打牌候補にない打牌をした場合は悪手率が上がります。これらが総合されNAGA度を算出されます。つまりNAGA度が高ければ、AIに近い打牌が打てているということです。
MリーグはNAGAが主戦場とするネット麻雀とルールも環境も違うため、一概にNAGA度が高ければ良い選手というわけではありませんが、選手の実力を測る一つの要素にはなるでしょう。
気になったNAGAの指摘
主にNAGAのタイプ・ニシキの意見を参考に試合を振り返ります。NAGAの他タイプなどとは意見が異なる場合もありますので、あくまで一意見としてご覧ください。
東1局:茅森早香
茅森プロはここで8p切り。一方でNAGAは全タイプ2s切りを推奨しています。下家の仕掛けに対してドラの2sを打ちたくないから一旦止めたということだと思いますが、茅森プロ自身の手が赤1のイーシャンテンでしかも親番。
下家の仕掛けはまだ手出しが少なく、さすがにテンパイではなさそうですし、ここはドラの2sを先切って攻め返せるように受けた方が良さそうに見えました。
東2局:渡辺太
渡辺プロはここで9m切り。対面から先制リーチがかかっている状況。現物は今通った3mがありますが、それ以外に安全牌も無いのでひとまず粘りに行くほうが普通でしょうか。となると9mや1pの端牌のトイツ落としになりそうなところです。
ただNAGAは9mではなく1pの方を推奨。危険度だけで見ると1pの方が若干高いです。単純に9mが7m3枚見えのワンチャンスですし、自身が14pを5枚持っているので、相手のその部分が埋まっていないケースが多いというのもあるでしょう。ですが9mはドラまたぎの牌なので放銃すると高くなるケースがあります。だから放銃率と放銃時打点を加味して1p切り推奨ということでしょう。単純な放銃率で決まらないなかなか面白い場面です。
…なんですがここでもう一歩踏み込んで考えると、7m切りリーチで9mが放銃になる場合、9mシャンポンか6-9mが多いでしょう。9mシャンポンのケースは自身が9m2枚持っているから薄い。そして6-9mの場合、778mで引っ張っていたことになります。
これだと8mがドラなので7mを先に打って形を固定するケースが多そうです。特に多井プロのような守備型のプレイヤーはそう受けるケースが多いように思います。ここまで考えると9mの方がより放銃の可能性は低いように感じます。
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