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Mリーグ全局をNAGAで解析&牌譜検討!3月10日編 風林火山 vs サクラナイツ vs 格闘倶楽部 vs フェニックス

本noteではMリーグを毎日全試合牌譜に起こし、NAGAを用いて分析を行っています。本記事はその3月10日編となります。過去の試合記事についてはクリエイターページを参照ください。

本記事でまとめている内容としては
1.NAGAによって得られた一致率、NAGA度、悪手率などのデータ
2.NAGAによって指摘されている悪手
3.それらを見た筆者の感想

といったところです。下記の記事を無料で公開しておりますので、こちらを見ていただければ、どのような内容を書いているかはおわかりいただけると思います。

お読みの上で興味がおありの方は、記事の購入をしていただけると大変ありがたいです。日々の更新のモチベーションアップにつながります。

またMリーグ2022-23の全てのNAGAの解析データを、全て見放題となるメンバーシップを月額300円で行っています。こちらもぜひ。

筆者紹介
筆者はt-yokoと申します。下記リンクの「t-yokoのMリーグ/麻雀タイトル戦速報ブログ」を運営しております。麻雀は天鳳最高7段の中級者です。

本記事の注意
本記事では牌譜作成を筆者一人で行っていますのでミスがある場合がございます。ミスが無いよう努めて参りますが、完全ではないということをご了承ください。

記事の有料部分については試合後に随時更新していきます。記事の内容の一部についてはこちらでも無料記事でまとめています。

第1試合

出場者

東家:岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ)
南家:二階堂亜樹(EX風林火山)
西家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
北家:近藤誠一(セガサミーフェニックス)

試合結果

1着:近藤誠一  45900(+65.9)
2着:岡田紗佳  27200(+7.2)
3着:佐々木寿人 14100(-25.9)
4着:二階堂亜樹 12800(-47.2)

NAGAデータ

岡田紗佳
ニシキ

一致率:76.1%
NAGA度:87.8
悪手率:4.4%

ω(副露型)
一致率:76.1%
NAGA度:88.0
悪手率:6.3%

γ(守備型)
一致率:75.5%
NAGA度:88.9
悪手率:3.8%

ヒバカリ(超門前型)
一致率:75.5%
NAGA度:86.7
悪手率:6.9%

二階堂亜樹
ニシキ
一致率:67.3%
NAGA度:82.5
悪手率:10.9%

ω(副露型)
一致率:68.7%
NAGA度:81.7
悪手率:12.9%

γ(守備型)
一致率:64.6%
NAGA度:82.6
悪手率:8.2%

ヒバカリ(超門前型)
一致率:68.0%
NAGA度:85.3
悪手率:6.1%

佐々木寿人
ニシキ
一致率:78.1%
NAGA度:87.1
悪手率:7.5%

ω(副露型)
一致率:77.5%
NAGA度:84.3
悪手率:9.4%

γ(守備型)
一致率:75.6%
NAGA度:86.8
悪手率:6.9%

ヒバカリ(超門前型)
一致率:74.4%
NAGA度:86.5
悪手率:7.5%

近藤誠一
ニシキ

一致率:79.9%
NAGA度:88.8
悪手率:7.1%

ω(副露型)
一致率:79.9%
NAGA度:88.5
悪手率:9.1%

γ(守備型)
一致率:78.6%
NAGA度:89.4
悪手率:7.1%

ヒバカリ(超門前型)
一致率:77.3%
NAGA度:89.1
悪手率:5.8%

過去の全データについては下記の記事から確認できます。メンバーシップ限定です。

解析結果

NAGAを使っている方は下記のリンクから解析レポートを確認できます。

ニシキ

ω(副露型)

γ(守備型)

ヒバカリ(超門前型)

NAGAによる指摘箇所

打牌検出を少にした場合に指摘された箇所のうち、特にNAGAが反応している場面(~を選びたい!や、ポン!などとしている場面)を中心に、個人的に気になったものをピックアップしています。

東1局

近藤誠一

近藤は1m白のシャンポンでテンパイ。場には1mが2枚切れ、白は2枚切れであり、このシャンポンは見るからに山に1枚。普通はリーチを打たない…というか打てないだろう。

だが近藤はここからリーチにいき、なんと白を一発でツモって2000-4000のアガりを決めた。もちろん近藤としてもアガりにいくというよりは牽制の意味合いが強かったのだろうが、チームポイントを伸ばすために強気にかけたリーチが大当たり。

NAGAとしては当然ダマを推奨しているが、こういうアガりがあるから人間の麻雀は面白い。

南2局

岡田紗佳

ピンズのテンパイを取れる場面、岡田はここから9sを切ってテンパイ外しを選択した。9sを切っておくと三色変化が残り、打点が一気に上昇する場合がある。

8pを打って2p6pのシャンポンに受けるのも、もちろん有力ではある。事実、NAGAも8p切りダマを選択している。だがこの点差からトップを狙うとしたら6s引きのタンヤオ・三色変化の打点上昇を見たい。着順を強く狙った岡田の一打だ。

南3局1本場

近藤誠一

近藤は上記の手牌から赤5s切りを選択。普通はNAGAが推奨しているように白を切るだろう。だが近藤はこの点差を守り切ればトップの状況。先に赤5sを切ることで、危険牌を先切りしつつ、自身の手が早いことを見せ、相手を焦らせる意味がある。人読みが重要なMリーグだから出てくる面白いブラフだ。

第2試合

出場者

東家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家:茅森早香(セガサミーフェニックス)
西家:勝又健志(EX風林火山)
北家:内川幸太郎(KADOKAWAサクラナイツ)

試合結果

1着:内川幸太郎 34200(+54.2)
2着:勝又健志  29300(+9.3)
3着:伊達朱里紗 20600(-19.4)
4着:茅森早香  15900(-44.1)

NAGAデータ

伊達朱里紗
ニシキ

一致率:77.2%
NAGA度:87.8
悪手率:4.8%

ω(副露型)
一致率:75.9%
NAGA度:85.6
悪手率:8.3%

γ(守備型)
一致率:77.2%
NAGA度:89.6
悪手率:2.8%

ヒバカリ(超門前型)
一致率:78.6%
NAGA度:90.0
悪手率:4.1%

茅森早香
ニシキ
一致率:78.8%
NAGA度:87.0
悪手率:7.9%

ω(副露型)
一致率:78.8%
NAGA度:86.6
悪手率:8.6%

γ(守備型)
一致率:79.5%
NAGA度:87.5
悪手率:5.3%

ヒバカリ(超門前型)
一致率:76.2%
NAGA度:85.2
悪手率:6.6%

勝又健志
ニシキ
一致率:80.8%
NAGA度:89.6
悪手率:6.4%

ω(副露型)
一致率:77.3%
NAGA度:88.5
悪手率:7.0%

γ(守備型)
一致率:78.5%
NAGA度:89.7
悪手率:4.7%

ヒバカリ(超門前型)
一致率:82.0%
NAGA度:90.4
悪手率:3.5%

内川幸太郎
ニシキ

一致率:82.1%
NAGA度:91.4
悪手率:2.6%

ω(副露型)
一致率:80.8%
NAGA度:90.7
悪手率:5.1%

γ(守備型)
一致率:82.1%
NAGA度:93.2
悪手率:1.9%

ヒバカリ(超門前型)
一致率:82.1%
NAGA度:92.2
悪手率:4.5%

解析結果

NAGAを使っている方は下記のリンクから解析レポートを確認できます。

ニシキ

ω(副露型)

γ(守備型)

ヒバカリ(超門前型)

NAGAによる指摘箇所

東3局

伊達朱里紗

伊達は上記の手牌から9m切りを選択。ドラ引きも三色も両方見ると確かに納得できる一打ではある。だがNAGAは2m切りを強く推奨。

打点的にはこの一打かもしれないが、2mを切っても三色は狙えるし、ドラを引いたときにフリテンで採用してもよい。9mを切ると受け入れが狭くなりすぎる。さすがに打点を見るといっても限度がある…ということだろう。

南3局1本場

内川幸太郎

内川のこの手牌、上家から切られた2pをチーするか?NAGAはかなり2pチーを推奨している。自身がトップ目なので安くてもいいから、ひとまずテンパイを取っておこうということか。アガり牌となる9sが場に出やすいということもあるだろう。

ただ内川はこれをスルー。Mリーグではトップ狙いが重要なのは周知の事実。この2pをチーすると4着回避率は上がりそうだが、打点は著しく下がってしまい、トップ率はあまり上がらない。ここで一撃決めに行くのがMリーグの麻雀なのだろう。

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