Mリーグ全局をNAGAで解析&牌譜検討!2月28日編 風林火山 vs サクラナイツ vs 格闘倶楽部 vs フェニックス
本noteではMリーグを毎日全試合牌譜に起こし、NAGAを用いて分析を行っています。本記事はその2月28日編となります。過去の試合記事についてはクリエイターページを参照ください。
本記事でまとめている内容としては
1.NAGAによって得られた一致率、NAGA度、悪手率などのデータ
2.NAGAによって指摘されている悪手
3.それらを見た筆者の感想
といったところです。下記の記事を無料で公開しておりますので、こちらを見ていただければ、どのような内容を書いているかはおわかりいただけると思います。
お読みの上で興味がおありの方は、記事の購入をしていただけると大変ありがたいです。日々の更新のモチベーションアップにつながります。
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筆者紹介
筆者はt-yokoと申します。下記リンクの「t-yokoのMリーグ/麻雀タイトル戦速報ブログ」を運営しております。麻雀は天鳳最高7段の中級者です。
本記事の注意
本記事では牌譜作成を筆者一人で行っていますのでミスがある場合がございます。ミスが無いよう努めて参りますが、完全ではないということをご了承ください。
記事の有料部分については試合後に随時更新していきます。記事の内容の一部についてはこちらでも無料記事でまとめています。
第1試合
出場者
東家:近藤誠一(セガサミーフェニックス)
南家:伊達朱里紗(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
西家:内川幸太郎(KADOKAWAサクラナイツ)
北家:勝又健志(EX風林火山)
試合結果
1着:近藤誠一 29900(+49.9)
2着:内川幸太郎 24200(+4.2)
3着:伊達朱里紗 23400(-16.6)
4着:勝又健志 22500(-37.5)
NAGAデータ
近藤誠一
ニシキ
一致率:78.3%
NAGA度:86.7
悪手率:10.0%
ω(副露型)
一致率:77.5%
NAGA度:86.2
悪手率:10.0%
γ(守備型)
一致率:81.7%
NAGA度:89.0
悪手率:7.5%
ヒバカリ(超門前型)
一致率:78.3%
NAGA度:89.2
悪手率:4.2%
伊達朱里紗
ニシキ
一致率:72.4%
NAGA度:84.3
悪手率:7.9%
ω(副露型)
一致率:67.7%
NAGA度:82.0
悪手率:7.1%
γ(守備型)
一致率:69.3%
NAGA度:84.6
悪手率:6.3%
ヒバカリ(超門前型)
一致率:71.7%
NAGA度:87.1
悪手率:4.7%
内川幸太郎
ニシキ
一致率:78.7%
NAGA度:87.4
悪手率:3.1%
ω(副露型)
一致率:80.3%
NAGA度:89.2
悪手率:5.5%
γ(守備型)
一致率:79.5%
NAGA度:88.9
悪手率:3.1%
ヒバカリ(超門前型)
一致率:77.2%
NAGA度:87.6
悪手率:4.7%
勝又健志
ニシキ
一致率:78.0%
NAGA度:88.2
悪手率:11.0%
ω(副露型)
一致率:79.5%
NAGA度:87.9
悪手率:10.2%
γ(守備型)
一致率:78.0%
NAGA度:90.1
悪手率:4.7%
ヒバカリ(超門前型)
一致率:81.9%
NAGA度:89.1
悪手率:9.4%
過去の全データについては下記の記事から確認できます。メンバーシップ限定です。
解析結果
NAGAを使っている方は下記のリンクから解析レポートを確認できます。
ニシキ
ω(副露型)
γ(守備型)
ヒバカリ(超門前型)
NAGAによる指摘箇所
打牌検出を少にした場合に指摘された箇所のうち、特にNAGAが反応している場面(~を選びたい!や、ポン!などとしている場面)を中心に、個人的に気になったものをピックアップしています。
東1局
勝又健志
親リーチを受けているこの局面、勝又はホンイツのイーシャンテン。この状況で親から南が打たれた。これをポンすれば7mを切ってカン4mのマンガンテンパイを取れる。
だからNAGAは南ポンを推奨。親リーチに対してマンズは明らかにキツいが、愚形とはいえ自身がマンガンテンパイなら鳴く人の方が多いだろう。
しかし勝又はこの南をスルー。結局、この南を受けゴマにしながらオリを選択することとなった。難しいところだがこれを安易に押さないのが勝又の安定感につながっているということか。
南1局1本場
伊達朱里紗
伊達のイーシャンテンのこの手牌。ここで伊達は8mを残して発を切った。NAGAは赤5m切りを選択。アガり率を一番高めるなら、当然このリャンメン固定だろう。
一方で自身が9mをポンしているため、一応打点を見て8m切りも考えられる。事実、NAGAも8mを第2候補に挙げている。発切りは一応候補には挙がっているが3番手。
しかし伊達はここから赤5mに3mをくっつけてマンズのホンイツに手牌を変化させた。それがベストな打ち方かはさておき、プロらしい上手い手牌進行だと感心した。
南4局
伊達朱里紗
オーラス、伊達が西を放銃した場面、やはりというかNAGAも西切り一択。安全牌のない状況、2枚ある字牌を切るのは当然と言えよう。こればかりは致し方ない。しかしこれで1着から3着に落ちたわけで…やや運がなかった。
第2試合
出場者
東家:内川幸太郎(KADOKAWAサクラナイツ)
南家:松ヶ瀬隆弥(EX風林火山)
西家:東城りお(セガサミーフェニックス)
北家:高宮まり(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
試合結果
1着:内川幸太郎 41400(+61.4)
2着:松ヶ瀬隆弥 32900(+12.9)
3着:高宮まり 23500(-16.5)
4着:東城りお 2200(-57.8)
NAGAデータ
内川幸太郎
ニシキ
一致率:81.6%
NAGA度:91.8
悪手率:2.5%
ω(副露型)
一致率:79.1%
NAGA度:89.7
悪手率:4.4%
γ(守備型)
一致率:77.2%
NAGA度:92.2
悪手率:3.2%
ヒバカリ(超門前型)
一致率:79.1%
NAGA度:89.7
悪手率:3.8%
松ヶ瀬隆弥
ニシキ
一致率:64.3%
NAGA度:81.9
悪手率:7.7%
ω(副露型)
一致率:63.1%
NAGA度:82.4
悪手率:7.7%
γ(守備型)
一致率:64.3%
NAGA度:84.2
悪手率:7.7%
ヒバカリ(超門前型)
一致率:68.5%
NAGA度:84.0
悪手率:8.3%
東城りお
ニシキ
一致率:75.0%
NAGA度:84.6
悪手率:8.7%
ω(副露型)
一致率:75.0%
NAGA度:83.8
悪手率:11.0%
γ(守備型)
一致率:72.1%
NAGA度:83.7
悪手率:8.7%
ヒバカリ(超門前型)
一致率:75.0%
NAGA度:85.3
悪手率:10.5%
高宮まり
ニシキ
一致率:78.0%
NAGA度:88.0
悪手率:7.8%
ω(副露型)
一致率:77.3%
NAGA度:87.1
悪手率:7.8%
γ(守備型)
一致率:76.6%
NAGA度:88.4
悪手率:5.0%
ヒバカリ(超門前型)
一致率:75.2%
NAGA度:84.5
悪手率:7.1%
解析結果
NAGAを使っている方は下記のリンクから解析レポートを確認できます。
ニシキ
ω(副露型)
γ(守備型)
ヒバカリ(超門前型)
NAGAによる指摘箇所
東1局
高宮まり
高宮がテンパイしたこの局面。親からはリーチを受けていて何を切るか?一番広いのは赤5p切りだが、親リーチにダブドラの赤5pはさすがに切りにくい。
というわけでNAGAも高宮も一致して5m切り。ただNAGAは5m切りダマを選択したが、高宮は5m切りリーチとした。親リーチにドラ単騎で追っかけを打つ…高宮の強気な面が全開の一打だった。
南1局
松ヶ瀬隆弥
松ヶ瀬がメンチンのテンパイを取れる場面。対面からはリーチを受けており、自身はトップ目。NAGAはラスにならなければいいという志向が強いのもあるが、構わず5m切りを選択。
カン2sはあまり良い待ちとは言えないが、さすがに12000のテンパイは取りたいということだろう。一方で松ヶ瀬は6s切り。Mリーグに出ているプロはトップ目なら結構この選択をする人が多そうではある。ただ思い切った一打を見せてほしいという気持ちも大いにある。この後、2sがすぐリーチ者から出たのがよりこの場面を際立たせた。
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