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【ビジネス書】エグい金儲けの素顔、見たいですか?【金儲けのレシピ】

電車の中ではちょっと読みづらい本のタイトル。誰しもが興味は惹かれますが、こんなにもストレートに「金儲けのレシピ」と言われてしまうと、本屋でもなかなか手に取りづらいですよね。

私はたまたま上司に貸してもらえたので、何の気兼ねもなく家でこっそりパラパラと読みすすめることが出来ました。2時間もあれば読み終わるボリューム。ただし密度は濃く、ガチガチに絞られた2時間に感じました。

本の内容

書いてある内容は、「儲けは、どういう条件で生まれるのか」ということ。ビジネスマンなら誰しもがそのルールのすぐそばで日々仕事をしているはずですが、その深層まで考えることはなかなか無いと思います。「いいものを作れば売れる」「ニーズを正しく把握すれば売れる」「ブランドを確立すれば売れる」くらいまでは考えても、そこからさらに切り込んでいくことは滅多にありません。(僕自身も無いです。忙しいし、眠いし、疲れるし、、)

この本では、そのような表層からさらに切り込み、より具体的に、グロテスクにえぐり出された、15個の原理原則が紹介されています。

特に響いたのは「白い粉3点セット」の話。決して非合法の話ではありませんが、人間が持つ中毒性を突くという点では、なかなかエグい話です。文字通りの意味で「砂糖をたくさん入れると儲かる」と書いてあったり、読む人にとってはもしかしたら嫌悪するような部分もあります。しかし、そこに書かれているのは紛れもない真理であり、その事実をどう捉えるかは読者の倫理観に委ねられている。そんな仕掛けになっています。

まとめ

実際の企業名を出して、成功したケース・失敗したケースが挙げられています。やや角が立ちそうな言い回しも多く(某カフェのスタッフを「非搾取体質」・・・)タイトルのきな臭さも相まって、良くも悪くもエッジの立った一冊、という印象でした。

しかし、そういったタイトルの付け方や挑発的かつ理知的な語り口自体が、よく練られたマーケティングの賜物なのかもしれない。そう思わせるほどの確固たる説得力を、この本が備えていることは間違いなさそうです。

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