見出し画像

異業種から転職した話【研修編】

 先日、久しぶりにノートを書いたら自分の気持ちを整理できてとても良かったので、消してしまった記事もたくさんあるけど、自分のための記録として残してみようかと思う。必要なくなったら消そうかな。

 今の会社には2022年9月に転職した。完全未経験の異業種からの転職だったので、本当にこの業界のことも何も分からずに転職してきた。同期が1人だけいたが彼も同じ状況だった。他の転職組は、前職である程度の基礎がある人が多数だったみたいで、その人達に比べると私たち2人は明らかに落ちこぼれだった。

入社後2ヶ月間は、東京にある研修施設で缶詰め状態での研修だったのだが、私達があまりにも質問をするからカリキュラムは大分遅れていた。トレーナーも大変そうで申し訳なかった。完全未経験同士で落ちこぼれ認定されているのを感じる中、見返せるように2人で頑張ろうと励ましあっていた。

 しかし、ある大きなテストの当日に彼は来なかった。研修開始からもう少しで1ヶ月が経過しようとしていた頃だった。体調不良だと聞いていたが、結局その日を境に彼が研修に戻ることはなかった。「迷惑かけてごめん。」というLINEが一言だけ来ていたが、自分から理由を言わないということは聞かれたくないのだろうと思って理由は聞かなかった。

そういう訳で、ある日突然同期が消えた。寂しいとか、悲しいとか、そんな感情は沸かなかった。ただ、やっぱり落ちこぼれだったという評価を彼がつけられるのかと思うと悔しかった。

その後は一緒に頑張る同期も、相変わらず休日に遊ぶ友人もいない中、残りの1ヶ月はトレーナーと朝から晩までマンツーマンで勉強した。隣の教室では、わたしの前後に入社した転職組がたくさんの同期と楽しそうに研修を受けていた。それを横目で見ていて、人数が多いと質問しづらそうだなとか、女子が3人で奇数だから人間関係だるそうだなとか、そんなこと考えながら過ごしていた。ひとりで気楽にやっていたけど、トレーナー達は随分わたしを気にかけてくれていたと思う。ありがたかったな。

 そして研修の最終日、わたしは卒業検定を無事合格した。わたしひとりのために卒業式のようなものを開いてくれて、その場で1番仲良くしてくれたトレーナーとどんなに辛くても2年間は絶対に辞めずに頑張ると約束した。やっと札幌に帰れるという気持ちと、数日後にいきなり現場に配属されてやっていけるわけないだろうという不安が入り交じっていた。でも、最後に研修施設を出発するときに教育チームのみんなが見送ってくれているのをみて、とにかく頑張ろうと思った。なぜか勝手に辞めた同期の分も背負っている気持ちになっていた。「あいつの分もわたしが頑張ってみんなに恩返ししないといかん」と息巻いて札幌に帰った。

 ここまでが研修期間。振り返ってみると結構大変だったけど、本当にトレーナー達のおかけで楽しく過ごせていたと思う。この後すぐに現場に配属になるけど、察しの通りしっかり挫折します。次は、配属された後のことを自分の気持ちを整理しながら振り返ろうと思います。

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?