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過去の出会いに、感謝を言えた映画

「夜明けのすべて」という映画を観てきました。もしかしたらネタバレになるかもしれません。ご注意ください。

物語としては、PMSに悩まされている女性(上白石萌音さん)と、パニック障害を発症するようになった男性(松村北斗さん)が生きづらさを抱えながらも、お互いに助け合い、新しい一歩を踏み出すという内容。

PMS:別名、月経前症候群と呼ばれており、 症状は人それぞれ。些細なことでイライラしたり、自己肯定感が下がるなどの精神的不安定もあれば、急な眠気に襲われるという身体的症状が出ることもあります。月経の3~10日前に症状が現れて、月経が始まると症状がなくなります。

PMSもパニック障害も誰もが抱える可能性があり、日常の中で急に症状が現れるものなので、映画でも日常が淡々と描かれていました。

私もPMSの症状が出るので共感できる部分がたくさんありましたが
私にとって印象的だったのは症状や助け合うことよりも
ふたりの「関係」

お互いの症状を理解しようとして、必要に応じて助ける。
でも頼るわけではなく、ずっと一緒に居ることを約束するわけでもない。

たまたま出会って、少し関わってるだけ。
それでも間違いなく、自身が変化して未来に繋がっていく。
進む未来を否定することもなく、そっと見守る。

一緒に居る時間が長いわけでも、会う回数が多いわけでもない。
誰にでもあるような、些細にも見える関係だけど、最後には「出会えてよかった」と思う関係。

私自身も些細な関係や出会いがいくつもあって、今があるんだなと、過去の出会いを思い出させてくれた映画。

同時に、私自身も、そんな出会いのひとつになれたらいいなと、おこがましくも思ったのでした。

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