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【SLAM DUNK GI】177話「あひるの爪」
ウインターカップ神奈川予選決勝リーグ、翔陽-湘北、残り2分。
翔陽3点リード。
再び、伊藤、大維、藤真のパスワークが冴えわたる。
「ここはじっくりいくぞ!」藤真
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「牧さん、あの3人のパスワークはしっかりと連携を積んできてますね。」清田
「ああ。3年主体の翔陽は、阿吽の呼吸でさらに積み上げてきたいたが、あの3人は学年がそれぞれ違う。あの1年も夏以降の合流だとしたら相当、急ピッチで練習を重ねてきたんだろうよ。」牧
「それでもスティールされないよう回している。高さ主体の翔陽がパス重視の翔陽にシフトチェンジしてくる。厄介ですね。」神
「花形という高レベルのセンターがいるのも大きい。」高砂
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そして再び、大維にボールが渡る。
「(藤真監督のノルマ、スリーポイントを見せてからの2点)」大維
「(シュートもある、、、、。ある程度、詰めないと)」角田
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マッチアップの角田は距離を詰める。
大維はバックステップからシュートモーションを見せる。
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「バックステップからスリー!??」角田
その時、20cm程度の身長差のある角田の視野から大維が消える。
「消えた!? 消えるドライブ!?」角田
大維、バックステップからシュートを打つと見せかけ、姿勢を低くして角田のディフェンスに潜り込む。
「ダックイン!!」大維
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角田を抜いた大維はそのままレイアップを決める。
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「あれはダックイン!?」清田
「前半からの高さを主体とした攻撃からのギャップ。」神
「初見でやられるときついな。」高砂
「勝負あったか。」牧
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藤真健司監督のノルマを達成した大維の得点により、5点をリードする。
嫌がおうにも得点を詰めたい湘北。
スリーポイントで詰めていきたいところで三井を徹底マーク。
マークが薄くなった流川が得点し3点差。
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前からプレスをはめる湘北だが翔陽も上手く掻い潜る。
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「ボール回しのできる伊藤を同時、投入したのはこのためですかね。効いてますよ。」神
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大維にボールが渡る。
「初見ではやられたが、もう抜かせない。」角田
「いや。もう無理に抜くことはない。そうでしょ? 藤真さん!」大維
永野、宮城をスクリーン。
藤真はアウトサイドのスリーポイントエリアへ。
「その通りだ。ダイ。お前がそのノルマを達成した時、選択肢はさらに広がる。」藤真
大維はペネトレイトし、角田を抜ききらず、中央に人を集め、藤真へパス。
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スリーポイントを決め6点差に。
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「藤真のスリーポイント。正確ですよ。しっかりと打ち込んできてますね。」神
「藤真健司、恐るべし。」清田
「牧と2強時代を築いてきた実力はだてじゃない。」高砂
「藤真自身もギアをあげてきたってことだな。」牧
「勝負あったか。」高頭
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湘北は残り時間、2点をあげるのが精一杯。
4点差で翔陽の勝利。
インターハイの雪辱を晴らしたのだった。
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ウインターカップ神奈川予選決勝リーグ、第1戦、海南、翔陽が勝利。
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続く湘北-海南、
翔陽-陵南の第2戦も海南、翔陽が勝利。
1枠のウインターカップ本戦出場権は、2勝で並んだ海南、翔陽の一気打ちとなる。
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そして、帝王、牧紳一要する、常勝軍団海南が翔陽を退け、神奈川県大会優勝する。
1年生の時から強豪のスタメンを勝ち取った藤真健司と牧紳一。
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華やかに見える藤真のキャリアだが、牧に勝ったことがない。その伝説は継続した。
しかし、インターハイの雪辱を晴らし、王者への挑戦権を得た翔陽は、多くにギアを駆使し、確かな爪痕を残したのだった。その爪の1つに小さな体を潜りこませながら、華麗に舞ったあひるの爪。
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あひるの爪の現在は?
続
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