eSUN ePA-CFのまとめ
eSUNより発売されているePA-CF(カーボンファイバー入りナイロン)の私の使い方について軽くまとめてみました。
とても美しく壊れにくい丈夫なモデルをプリントできますので機会が有ればぜひ使ってみてください。
アソシエイトリンクを含みます。
乾燥がとても大事
ナイロンはとても吸湿しやすいので、なによりも乾燥が凄く大事です。
未開封品でもかなり吸湿をしていますので80℃ 12時間位乾燥してから使いましょう。この温度で乾燥ができる環境にないのであれば購入はしない方が良いかもしれません。
TESCOMのコンベクションオーブンが良いよ☺
プリント時も必ずドライボックス等に入れて吸湿に注意しながらプリントをしましょう。
ドライボックス等で防湿して保管をしていても少し吸湿をするので、可能であればプリント直前に何時間か乾燥してから使用するのがおすすめです。
ベッドへの定着が悪い
ベッドへの定着がかなり悪いです。
PEI系のベッドだとそのままでは定着しないので糊やケープ必須。
ウルトラベースならブリムを付ければ糊無しでも結構定着が良く、完了後冷えると剥がしやすいのでおすすめです。
プリント温度は240℃でも悪くない出来なのでオールメタルのヒートブレイクでなくてもプリントができるかもしれませんが、高温の方が積層間密着が強くなるので、できればオールメタルのヒートブレイクに交換して使用した方が無難です。
乾燥さえしっかりしていればファン無しでも通常のプリント速度であれば、かなりきついオーバーハングも綺麗にプリントできます。
角が甘くぼやっとした造形になったり、フローが多くなりすぎてモジョモジョが沢山ついたり、積層間の密着が弱い等のトラブルの場合はだいたい乾燥不足が原因な場合が多いと思います。
ベッドにしっかり定着をしていれば反りが少ない(ベッドからは剥がれやすい)のでエンクロージャーは無くても良いかもしれません。(冬は必要になるかも)
ノズルは硬いタイプを使いましょう
カーボンファイバー入りだとノズルの先端が摩耗しやすいので通常の真鍮ではなく、硬化鋼やルビー製などの硬いノズルが適しています。
可能であれば、エクストルーダーのギアも硬化鋼のタイプを使用するのがおすすめです。
あまり剛性は無い
乾燥している状態では硬く剛性があるように感じるのですが、プリント後も吸湿すると柔らかくなるので、用途としてはPETGを使うような柔軟性が必要で、なおかつ耐熱や丈夫さが必要はなときに使うのが良いかもしれません。きっちり支えるなどの剛性が必要な場所は不向きだと思います。
ただ、肉厚で設計するとそれなりに剛性は出るので、設計でバランスをとってください。
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