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うねり暴れる配線を優しさで包みこむ 【インテリアに溶け込む保護チューブ】を作った話

そもそもコードはなぜ絡まるのか。
そんなことを初めて考えたのは、買ってもらった音楽プレーヤーの有線式のイヤフォンがかばんの中でわっちゃわちゃになっていた時だったと思う。

別に頼んだわけでも努力したわけでもない。
それにも関わらず、イヤフォンやスマホの充電ケーブルは気づけば絡まりあっていく。
カバンの中でなら、まだ歩行時の衝撃の積み重なりが原因かな・・・と思うけれど、家の中のケーブルだって気づけばうにょうにょとのたうち回っている。

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このコードのうねりを誰かがなんとかしてくれたらいいのに・・・という思いは、自分のお店を始めてからも頭のどこかにこびりついて離れなかった。
いろんなものを仕入れては試してみたけれど、インテリアのノイズとして気になり始めたらひたすら気になる。

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結果として、ついに耐えきれなくなった私は、クラウドファンディングを行い、配線をインテリアに溶け込ませられるケーブル保護チューブを作ってしまった。
すると、想像以上にたくさんの共感をいただいて実際にそんなアイテムを世に送り出すことができた。

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今回はそんな気になる人には気に入ってもらえるだろう、ケーブル保護チューブ【SLEEVE】の一般販売をスタートしたのでご紹介したい。

配線のうねりを優しく包み込む

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そもそも電源ケーブルは、なぜうねうねしているのだろう。
そこには商品パッケージの中でまとめて縛られることで、クセが付いてしまっていることにも要因がある。
プロの手にかかればそのうねりを収めるテクニックもあると教えていただいたけれど、なかなかその習得と毎回家電を購入するたびに実践できる自信がない。

ならばそれを覆うことで解決できないか?というのがケーブル保護チューブ【SLEEVE】のアプローチだ。

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実際に配線がうねうねとしていても、太めのチューブの中であれば外にそのうねりは見えない。
これは当たり前のように見えて、実際に色々なアイテムを使っている中で得られた偶発的な気付きだった。

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実際にうねっていたケーブルに取り付ければこの通り。
なだらかなカーブを描いて電源ケーブルをその中に収めてくれる。
プラスチック製の配線用のモールなどと違って、直線的な配置というよりは目的地までなだらかに導いてくれるトンネルのような役割を持っている。

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実際に壁沿いに這わせばこの通り。
想像以上にインテリアにもフィットしてくれる。

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長さ調整についてはハサミでカットすると、ほつれが出てしまう可能性が高いため、メーカーさんにお願いして0.5m、1.0m、2.0mという感じにカットと熱処理をしていただいている。
じゃあ半端な長さのケーブルのときはどうすればいいか?となると思うけれど、このように被せる形で連結してもらえれば目立たず繋げていくことができる。

取り付けが簡単であること

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チューブと言われると、蛇口につないで水をまく時に使うホースのような構造を思い浮かべるかもしれない。
でもそれだと、取り付けがこの上なく面倒でもあるので、SLEEVEには形状記憶タイプのポリエステルの編み合わせ構造を使い、上の画像のように包み込む形をしている。

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このように指で広げてあげれば簡単に広げて、ケーブルに取り付けしていくことができる。0.5mや1.0mを単独で使う際はこの方法でも十分簡単に取り付けできる。

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ただ、2.0mの長さに使用する場合や、複数本のケーブルをまとめる場合、何本もとつける場所がある場合も想定して、別売りの形で取り付け工具「HAT」というアイテムも用意している。
HATをご利用頂ければ上の動画の様にスルスル~っとケーブルをSLEEVEに通してしまうことが可能になる。

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また、包み込んでいるだけの構造は、複数の配線のうち一本だけを分岐させる際にもケーブルにダメージを与えることなく簡単に行うことができる。
一見、布のようにも見える素材も、ポリエステル製の糸を編み合わせることで出来上がっている。
今回製造のご協力を頂いているメーカー デンカエレクトロンさんが同様の素材で作られたケーブル保護チューブは、鉄道車両や航空機、医療機器などにも提供されている。
また、意図を編み合わせて作られているメッシュ構造は通気性もあるため熱がこもりにくく、素材自体も難燃性も持ち合わせている。

インテリアの中で、良き脇役に徹すること

クラファン素材パワポ

現代の生活には電気が欠かせない。
その一方で家の中を配線や通信用のケーブルが這い回る現状は、まだまだ改善の余地があると思う。
SLEEVEはあくまでその改善の1つの方法でしかないけれど、あなたがもし私と同じような悩みを配線に対して抱えてきたのであれば試してみてほしい。

そのためにできることとして、当店ではクラウドファンディングの出荷も完了したケーブル保護チューブ【SLEEVE】の一般販売(店頭・ネット)をスタートさせていただきました。
すっかりリモートワークも日常のひとつとなった今、あなたのケーブルのごちゃつき問題を解決する一助として【SLEEVE】がお役に立てば嬉しい。

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