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初めてのクラファンの手数料が0円から229,317円になった私の屍を越えていけ

「・・・やっと終わった」

11月1日。
ようやく張り詰めていた緊張を緩めることができた。
人生で初めてのクラウドファンディングに挑戦した10月という1ヶ月間がようやく終了したからだ。

おかげさまで結果は私としては大成功。
500名を超える支援者の皆様と、120万円を超える支援金額にはただただありがとうとしか言えない。
クラウドファンディングはまるでドラゴンボールの元気玉。
たくさんの人の想いを集めて形にするのだけど、本当に体力が必要。
ドラゴンボールのブウ戦で最後に元気玉を放つ孫悟空が、神龍の力で体力を回復してもらわないといけなかったのが初めて実感できたと言えるぐらいヘトヘトになった。
そして、ヘトヘトになるだけの甲斐があるプロジェクトだった。

ただ、全然終わってはいなかった。

手数料無料キャンペーンに申請して始めたプロジェクトだったけれど、支援総額17%にあたる229,317円の手数料がしっかりと請求されてきてしまったのだ。

今回はしっかりやらかして、コロナからの逆転どころか盛大にやらかしてしまった私の失敗談を元に、クラウドファンディングに挑戦しようとしているあなたが同じことをやらかさないようにその詳細を伝えておきたい。
そして願わくばCAMPFIREさんに同じような悲劇が起きないようにフォローいただきたい内容を書かせていただく。

手数料が0円ではなく229,317円となったわけ

初めてのクラウドファンディングを行うきっかけとなったのは、クラウドファンディングのプラットフォーム「CAMPFIRE」さんの「新型コロナウイルスサポートプログラム」がきっかけだった。
文具屋という実店舗を営む私にとって、新型コロナウイルスの影響は大きいものだった。それもまだ終わりが見えないのだからなおさら不安は募る。
仲のいい文具メーカーさんとオリジナル文具を作って、うちでしか買えない商品を作りたい。
そんな想いがあっても、なかなか数百個もの在庫を抱えるには勇気が必要となる。
そんな中で、CAMPFIREさんとKDDIさんのサポートによって、通常17%の手数料が必要なクラウドファンディングが手数料無料で行える!
それならチャレンジするしかない。
なにもかも手探りな中でのスタートだったけど、知り合いがCAMPFIREでキュレーターをしていることもあり、サポートを受けながらクラウドファンディングを行うことにした。

だけど、全てが終わってから、ある問題が起きた。
プロジェクト終了後に表示される管理画面。
さあ、支援金額を振り込み申請して、メーカーさんに必要な経費をお支払いしなければ・・・と思っていた矢先。

ん? なんか手数料について赤文字で書いてある。

ん? んんん?

発生していた。

しっかりと手数料が発生していた。

しかも支援総額が122万円を超えているだけあって、手数料も22万円を超える金額となっている。

おかしい。
ちゃんと申請をすすめていたと思っていたのに・・・。
なにかの表示間違いでは? と思い、チャットサービスでサポートに問い合わせようとしても

チャットサービスは自動返信を返すだけの状態。
草なぎ剛さんが出演するCMの効果なのか、問い合わせが混み合っているためメール等での問い合わせを求められました。
そんなわけで通常のお問い合わせ欄から、手数料無料キャンペーンで申し込んだのですが・・・という旨を出すことにした。
その返信もお忙しいのかなかなかなく、1週間近く経ってからようやく知り合いのキュレーターを通して、「キャンペーンコード」が確認できなかったので対象にはなりませんといった返答が伝えられた。
(ちなみに記事投稿時点ではCAMPFIREさんから直接の連絡は一切なし)

はて?
キャンペーンコード?
確かにそんなものを入力する工程があったように思う。
でも、キュレーターと確認しながら入れたような入れなかったような・・・。
そんな曖昧な記憶になってしまうのは、私の脳みその不安定さもあるけれど、登録するタイミングに要因がある。

キャンペンコード入力と後からの確認ができない理由

確かに、CAMPFIREさんから新型コロナウイルスサポートプログラムについて、IDを入力するように記載がある。
この内容については確認した覚えがあるし、それに則って申請をすすめたように思う。
ちなみに更に事前には新型コロナウイルスによってどのような窮状に陥っているのかを記入する一次審査もあり、そのうえでどのプロジェクトが申請内容にあわせたものなのかを判別するために初回申請時点でのタイトルへIDを記入するような流れになっているようだ。

更にメールには各種ルールも記載されている。
IDを記載していない場合は手数料割引の運用ができない旨もここで記載されている。

IDを入れていたかどうか。
ここの記憶がしっかりあるかと言われると怪しいところもある。
プロジェクトをすすめる上で、メーカーとの相談やデザイナーや写真撮影についての打ち合わせ、そしてはじめてのプロジェクト申請とこれまでやったことのないタスクに追われている状態で本当に忘れてなかったかというと、忘れた可能性はゼロではない。

しかもそもそもその初回申請のタイトルにコードを入れていたかどうかについての履歴を確認できるものは特にない。
返信されるメールにタイトルが載っているわけでもないし、コードを入れていたかどうかを確認する術は申請者にはないのである。

また、最初にコードを入力していたとしても、本番環境になるまえに余裕をもってコードを消して正確なタイトルを入力してしまうので、そのあたりもどうだったのかを確認することはできない。

ちなみに初回申請時にキュレーターを通してCAMPFIRE側から下記のような修正を頂いていたことは確認できた。

・画像掲載許可
・例文残りが多いです
・弊社手数料記載なし:資金の使い道
・関係者掲載許可:製造パートナー
・本文差異:本文記載のリターンと実際に設定されているリターン

このように、内容についての修正については触れているけれど、「コードは入れないのですか?」とかそういった部分については特になにも触れていらっしゃらず、ここからコードの入力の有無を確認することも難しい。

手数料無料のプランで申請したかどうかを確認できたのは全てが終わった後

手数料無料の申請が通ってなかったのであれば、再度申請しなおせばよかったのではないか?
そんな風に考える人もいらっしゃると思うし、私もたぶん途中でわかっていればそうしていた。

ただ、いかんせん新型コロナウイルスに対応するための緊急キャンペーンであり、そこからCAMPFIREが手数料をとらないとなるとシステムにお金をかけられないこともよくわかる。

ただ、手数料がかかる形でのプロジェクトだったのを知ることになったのは、プロジェクトの申請前でも、開始後でもなく、終了して総支援額の振込を申請する最後の最後のタイミングだった。

その間、知り合いのキュレーターも手数料無料で申請ができていると考えていたし、心配すらしていなかった。
「新型コロナウイルスサポートプログラムを使用しています」みたいな表示が、使用しているプロジェクトについていれば気付くかもしれないけれど、アップされているプロジェクトでそれを確認できるような表記は特にない。

CAMPFIREさんと新型コロナウイルスサポートプログラムを使用する皆さんへ

全てはCAMPFIREさんでだけ把握されていて、申請がうまく言っていない場合は「メールでも記載していますから」という感じにバッサリと手数料を請求されてしまう。
契約としてはそれで非がどちらにあるのか?と問われれば、コードを入力してなかった(ちょっと曖昧だけど)私にあるということになるのだろう。

なので、今回請求される手数料、229,317円についてはお支払いする他ないのだと思う。

ただ、一次審査で新型コロナウイルスで苦しんでいる現状を認めていただき、キュレーターさんと確認しながら申請を進めていったにも関わらず、後から確認できないコードの入力の有無を理由に、少なくない手数料を請求されるのは正直言って辛いです。(それが辛いから申請していたのであって)

そのミスを防ぐためのキュレーターのシステムだと思うけれど、そのサポートを行うべきキュレーターさんにもこのサポートプログラムの手数料無料申請ががきちんと通っていたかどうかが把握できないのであれば、その連動の仕組みについてもどうか再考してほしい。
間違った方法で申請しているのかどうかがわからない限り、修正することもかなわないと思う。

そして、CAMPFIREさんのキャンペーンを使って手数料無料で新型コロナウイルスで苦しい状況下をなんとかしたいと考えている人は、私みたいにならないように「IDコード」のことだけは忘れないでください。
そうすれば、私のように痛い目をみず、CAMPFIREさんのプラットフォームとしての強みを活かして新型コロナウイルスの窮状からも立ち直るきっかけをつかめると思います。

CAMPFIREさんのCEOの家入さんにも、当店の今回のクラウドファンディングについての取り組みを大きく取り上げていた通り、CAMPFIREさん自体は利用してみた結果として素晴らしいプラットフォームだと感じました。
そして新型コロナウイルスサポートプログラム自体も大変素晴らしい試みだと共感しますし、大勢の人を助けられる試みだと思います。
それ故に今回のことは残念に思いました。

ですので、どうかCAMPFIREさんと、クラウドファンディングにこれから挑む皆様の助けに、私の屍が役に立てば幸いです。

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