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お店のnoteは、過去の悩める自分へ書けばいい

自分の文章がきらいだ

そういうと、結構驚かれる。

いやいや。
毎週note書いてるじゃん・・・と。

そう言われればまさにそのとおりで、文章を書くこと自体は嫌いじゃない

ただ、中学生の頃に小説家になりたかった自分は、小説が書けなかった自分の文章に対してたぶん人一倍コンプレックスを持っている。

どうせ自分の文章なんて・・・。

そんな想いから、noteも少し書いてはやめて、少し書いてはやめてを繰り返してきた。
でも、そんな私がnoteを年末頃からちゃんと書くようになった。
今は、色々な方に取り上げて頂いたりしながら、月間2万PV(ページビュー)ぐらいは、コンスタントに文章を見ていただけるようになってきた。
本当にありがたい。

そして、今。
コロナの影響で外出自粛が求められる中で、お店やメーカーを持つ知り合いやフォロワーさんからも、「noteをどうやって書いてるの?」と訊かれることが増えてきた。

noteでプロデューサーをつとめる、最所あさみさんも上のリンクで書かれているように、うちのお店のような陸の孤島店舗でなくてもオンラインでの発信を意識せざるを得ない時代になったことを感じる。

私も50本以上の記事を書いてきたので、よくも悪くも仕組みを自分なりに作って投稿をできるようになってきた。
今回はうちのような小さなお店なりの「挫折しないnoteの書き方」をシェアすることで、皆さんのお役に立てればと思う。

過去の自分に、悩みを解決する方法を伝えるつもりで書く

当たり前の話かもしれないけれど、商品やサービスを買う時に人は解決したい不満や悩みを抱えているものだと私は思っている。

言い換えれば、私達のようなお店を商う人間は「お客様の悩みを解決」するために商品を仕入れて売っているのだとも言える。

人気商品だから売れるのではなくて、商品が人気になっていることには何かしらの理由がある。
ということは、お店の商品やサービスを伝えるためには「その理由」の輪郭を掴んでおく必要があると思う。

大きなチェーン系の小売店であれば様々なメーカーの商品を仕入れられるだけ仕入れて、お客様に選択してもらうということもできる。
でもあえて、お客様にnoteで記事を書いて「読んでもらう」ためには、使い手の実感のこもった「悩みを解決した体験談」が必要なのではないかと思う。

私のお店の場合は、基本的に「感動できない商品は仕入れない」ようにしている。
自分の経験と照らし合わせて、必要そうにないなと思った商品はできる限り仕入れない。

そして、noteで投稿を続ける上で再確認したのは「自分が使って納得のいかない商品はすすめられないし、読まれない」ということだ。

お客様を妄想して、悩み事や流行している商品やサービスをすすめるのは、想像力が欠如している自分には難しい。
だけど、紹介したい商品やサービスに出会って自分が感動したり、悩みが解消されたのだとしたら、そこには妄想以上の実体験が参考事例として転がっている。

その実体験で得た体験を、昔の悩んでいる自分にタイムマシンで記事だけ届けられるとしたらどんなnoteを書くだろうか。

まず、書き手が自分と同じ目線でどんなことに悩んでいるかを気にするだろう。
商品やサービスを購入して、悩みがどういった理由で解決されて満足したのかを知りたいだろう。

そんな記事を書く。
その上で更に大切なのは、現在のその手段を知っている自分を主役にしないことだ。

昔に読んだザ・プレゼンテーションという本で、プレゼンする時に自分を主役にするな。
ヒーローは聴衆で、プレゼンターは聴衆をヒーローにする役割になるべきだということが書いてあった。

そう。スター・ウォーズで言えばあなたは主人公であるルーク・スカイウォーカーではない。
緑色のよくわからない生物であり、主人公であるルークにヒーローとしての実力を与える師匠、「ヨーダ」を目指すべきだ。

正直その本でそこ以外は覚えていないけれど、これはnoteで記事を書く上でも大切なことだと思う。
まあ、ヨーダの育成方法は必ずしも万人受けしないかもしれない。
でも、今現在のnoteを書いている自分を主役にしないという点はすごく大事だと思う。

そんな時にも「過去の悩める自分」は役に立つ。
過去の自分がこの文章を読んで、素直に言うことをきくだろうか?
この商品はすごいから買え!というようなストレートなメッセージに果たして納得するだろうか?

自分がわからずやだったり、へそ曲がりだと思っている人ほどこの方法はおすすめできる。
過去の自分がハードルの高い読み手であるほど、文章はわかりやすく魅力的なものになっていくと思う。

自分なりの体験を導入に持ってくる

これは自分なりの方法なのだけど、自分なりのおっちょこちょいエピソードをnoteの冒頭にもってくることが多い。

それは、前の話で出てきた過去の自分に向けてのメッセージとしてnoteを書くための工夫でもあったりする。

その商品があったらかかなかったような赤っ恥エピソードがあったらしめたもの。
他ならない自分自身が、その商品やサービスを通してどんな風に変わったのかというエピソードは誰も傷つけない。

むしろ、同じような悩みをもつ読者をぐっと引き込んでくれるし、ちょっとした笑いも文章にいれられる。

上のリンクは私がnoteを書くことに力をいれるきっかけになった岸田奈美さんの有名な記事。

東にパーソナルトレーニングジムがあると聞けば、私財を投じて馳せ参じ。
西に3kg痩せ見えパンツがあると聞けば、半月間もやしをすすることになろうと手に入れる。

情報に振り回されすぎて、5日間絶食ダイエットをした直後、コラーゲン鍋をかっ込んで東梅田の真ん中で吐いた時は、どうかと思ったけど。

とにもかくにも、この3年間、慎ましやかにそんな感じです。

同記事より引用

絶食ダイエット→コラーゲン鍋→東梅田の真ん中で吐いたエピソードからぐいっと引き込まれているうちにブラデリスニューヨークのブラジャーやべえって言うことまで読み終わってしまう。

岸田さんは別にプラデリスニューヨークからお金をもらって記事を書いたわけでもない。
けれど、ハハハと笑って記事を読んでいるうちに、商品や店舗のサービスのことをさらっと読めてしまう。

それは自分もまだたどり着けていない境地ではあるけれど、noteを書く上でも「気づいたら読んでしまっていた」というきっかけとして、書き手の実体験やちょっとした失敗エピソードは武器になると思う。

タイトルとトップ画像だけで伝わるなにかがあるかどうか

タイトルとトップ画像はとても大切だ。

そんなことは私に言われなくたってみんな当たり前だと思っていると思う。

ただ、それが実感できたのは、ある記事がTwitterで拡散されてバズった瞬間だった。

年末にお店が暇すぎて書きまくった記事のうちの1つだったこの記事。
年始からフォロワー数の多い方にTwitterで拡散されて、うちのお店で最も読まれる記事となった。

このnoteから学んだことは、もちろん内容も大切だけれど、Twitterなどで共有された時に表示されるトップ画像とタイトルだけで、どれだけのことが伝えられているだろうかということだった。

Twitterで拡散されたリンクを目にした人が、このリンクを開くかどうか。
そこにはトップの画像とタイトルでどれだけ中身を語ることができるかということにもかかっていると思う。

ただ、狙いすましたタイトルやトップ画像は毎回狙えるわけでもないので、邪心をすてないと一発屋狙いの騒がしいタイトルになるので加減が難しい。

文章の内容も先に決めずに書くタチなので、私の場合は上リンクの浅生鴨さん方式「最後に一文付け足す」方式を採用している。

確かにタイトルをバチンと決めて何かを書ければかっこいい。

でも、そうなると本文はもちろんそのタイトルに左右されてしまうので、身動きがとれなくなってしまうこともある。

私のように毎週定期的にnoteを書きたい人にはぜひおすすめしたい。

過去の自分に書けばいい

昨年出版された田中泰延さんの本「読みたいことを、書けばいい」

この本の言う通り、自分が読みたいことを書くというのはすごくわかりやすいアドバイスだし、ぜひこの本も読んでない人は読んでみてほしい。

その上で、お店をやっている人におすすめするのは、商品やサービスをすすめたいなら、商品を知らなかった頃の過去の自分が読みたくなるような文章を書けばいいということ。

そうすれば、読み手の気持ちも想像できるし、芯をもって文章を書きやすいと思う。

30代の男に女子高生の気持ちは想像できないけど、持っている悩みは意外と同じだったりするのかもしれない。
もちろん必ずしも読まれるとは限らないけど、私はそうやって今日もnoteを書いている。

もし、同じ様に悩んでいる人がいたら、この文章が役に立ったらいいなと思う。

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