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教育者向け ChatGPT 活用方法 / OpenAI Teaching with AI まとめ

※この記事は、2023年9月4日時点の情報で記載しています。

2023年8月31日に、Open AI が教育者向けにページを公開したのをご存知ですか!?

ここでは、

ChatGPT を使用する教師向けのガイドを提供しています!

これには、プロンプトの例も公開されているので、とても参考になると思います!

教育的利用の方法

OpenAI が提唱している教育的利用をまとめるとこうなります。
これらは、実際に活用されている例を元に記載されているそうです。

  1. ディベートの練習や模擬面接:学生はChatGPTを使って、自分の意見や答えに対する反論を練習できます。

  2. 教材作成:教師はChatGPTに教育カリキュラムを入力し、新しいクイズや授業計画のアイデアを得られます。

  3. 言語の障壁を減らす:非英語話者の学生は、翻訳や英会話の練習にChatGPTを使用できます。

  4. 批判的思考の教育:ChatGPTの回答が必ずしも正確でない場合もあり、それを認識し他の情報源で確認する重要性を学びます。

これは、前文で記載されているものを、ChatGPT で要約していますが。
まさに、ただ正解や回答を作るだけではないことがわかりますよね。

上記の記事にもつながる内容だと思います。

そして、それらを達成するために、いくつかのプロンプトを提供してくれています。

ただし、それらのプロンプトを使用するときには、

  1. モデルが常に正しい情報を生成するとは限らない。

  2. これらは出発点にすぎず、専門家であるのは教師であり、ChatGPT は資料を担当しているに過ぎないこと。

  3. 自分のクラスを最もよく知っているのは教師であり、出力結果をどのように活用するのかは、教師次第であること。

上記のような注意点があります。

さて!!実際に、試してみたリンクを貼っておくので、プロンプトは、公式のサイトかそちらをご覧ください!

なお、全て英語で記載されているので、最後に

日本語で応答してください。

と追加をして実行しましょう!!

翻訳してから入力してもいいかもしれないですけど、英語で聞いた方が精度が良いです!

また、

適宜カスタマイズもして!

と書いてあるので、翻訳して、カスタマイズして使うのも良いですね!

1.教材

a. レッスンプランを考える。

このプロンプトは、新しいレッスンの出発点として役立ちます。

GPT-3.5

GPT-4

途中で会話をやめてますが、対話をしながら、授業計画を練ることができますね!

b. 効果的な説明、例、類推を作成する。

このプロンプトは、教師が生徒にトピックを説明する新しい方法を考えるのに役立ちます。

GPT-3.5

具体的な問題も出してくれてますね!
これは使えそう!

GPT-4

やはり、GPT-4 の方が丁寧に答えてくれますね!

2.AIを使った学生向け課題

AIに教師になってもらいます。このプロンプトは、AIに「生徒」の役割を割り当て、本物の生徒に間違いを訂正するよう求めるものです。

GPT-3.5

え、これは、生徒楽しいんじゃない?笑
先生の気分で、ChatGPT が出力した内容をよく見ちゃう笑笑

自分でさえ、あれ?どこか間違ってるかな??

とか、いつもの採点の感覚になっちゃいました笑

GPT-4

難易度あがっとる笑

でも、これで、会話をしてもらって。
その会話にリンクを提出してもらうと、生徒の習熟度の理解もかなり進むのではないでしょうか!?!?

3.AIによる自立学習

このプロンプトは、答えを教えるだけでなく、生徒を挑戦させ導くことで、生徒がアイデアを学習するプロセスを進めます。

これ!!!一押しです。

GPT-3.5

GPT-3.5 でもこのクオリティで学習に使うことができます!
すごくないですか??

GPT-4

いやー、GPT-4 はさらにいいですね!

何より、ここまでいろんな例を試してきたけど、

褒めてくれる

というのが、とてもいいですね!😆

安全性について

話題は変わって、安全性については、次のように公開しています。

ChatGPT is not meant for children under 13, and we require that children ages 13 to 18 obtain parental consent before using ChatGPT. While we have taken measures to limit generations of undesirable content, ChatGPT may produce output that is not appropriate for all audiences or all ages and educators should be mindful of that while using it with students or in classroom contexts.
We advise caution with exposure to kids, even those who meet our age requirements, and if you are using ChatGPT in the education context for children under 13, the actual interaction with ChatGPT must be conducted by an adult.

Is ChatGPT safe for all ages?
https://help.openai.com/en/articles/8313401-is-chatgpt-safe-for-all-ages

ChatGPTは13歳未満の子供向けではなく、13歳から18歳の子供はChatGPTを使用する前に保護者の同意を得る必要があります。私たちは、望ましくないコンテンツの世代を制限する措置を講じていますが、ChatGPTは、すべての聴衆またはすべての年齢層にとって適切でない出力を生成する可能性があり、教育者は、学生との使用中、または教室のコンテキストでそれを心に留めておく必要があります。

www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。

同意を得てください。

と、公式に記述されていますね!
また、望ましくないコンテンツを制限する措置も取っていることが書かれています。

もちろん、適切ではない場合もあるから、それは理解してね

ということも注意ですね。
でもこれって、

インターネットを使っている以上、必ず理解しておかないといけない、一般的なことですよね!

評価について

It is inadvisable and against our Usage Policies to rely on models for assessment decision purposes without a “human in the loop” (i.e., a person who may use AI as an aide, but who ultimately makes the decision using their own judgment). Models today are subject to biases and inaccuracies, and they are unable to capture the full complexity of a student or an educational context.
Others have done research suggesting that ChatGPT can be a helpful tool, alongside teachers, for providing students with feedback. The model can provide another perspective on students’ work and can help students think through and improve their drafts; teachers can use it to accelerate giving students robust and detailed feedback.
For additional insight into how an entire class is doing, you can give ChatGPT all of a class's responses and ask it to identify common themes and common areas of strength and weaknesses.

How can ChatGPT be used for assessment and feedback?
https://help.openai.com/en/articles/8313397-how-can-chatgpt-be-used-for-assessment-and-feedback

評価決定の目的で、「ループ内の人間」(つまり、AIを補助的に使うかもしれないが、最終的には自分の判断で決定を下す人)なしにモデルに依存することは望ましくなく、私たちの利用ポリシーに反しています。今日のモデルは偏りや不正確さの影響を受けやすく、生徒や教育背景の複雑さを完全に把握することはできません。他の研究者は、ChatGPTが教師とともに生徒にフィードバックを提供するのに役立つツールになることを示唆しています。ChatGPTは、生徒の作品に別の視点を提供し、生徒が自分の草稿について考え、改善するのを助けることができます。

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これを読むと、

最終的には自分の判断で決定を下す

ということが大事だということがわかりますね。

これは、

意思決定を AI に任せない

ということです。
この最終決定というのは、人間に残される最後の仕事だと思います。

これさえ AI に委ねてしまうと、それこそSFの世界になってしまいますよね。
いろんなデータや材料を揃えたりするのはいいけど、それを元に、先生がどのように評価するのか。

それが先生の腕の見せ所ですよね。

生徒が生成したものの扱い

そもそも、これは ChatGPT などの 生成 AI によって作成したものなのかを判断することはできるのか?

という疑問については、

NO

です。
これは、OpenAI も言っています。

Additionally, ChatGPT has no “knowledge” of what content could be AI-generated. It will sometimes make up responses to questions like “did you write this [essay]?” or “could this have been written by AI?” These responses are random and have no basis in fact.

How can educators respond to students presenting AI-generated content as their own?
https://help.openai.com/en/articles/8313351-how-can-educators-respond-to-students-presenting-ai-generated-content-as-their-own

さらに、ChatGPTはAIが作成した可能性のあるコンテンツについての「知識」を持っていません。"この(エッセイを)書いたのはあなたですか?"とか、"これはAIが書いたのでしょうか?"といった質問に対する回答をでっち上げることもある。これらの回答はランダムであり、何の根拠もありません。

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ChatGPT で無理なんだから、人間でも無理でしょ🤣笑

では、どのようにすればいいのか。
3つのアプローチを提案されています。

1.形成的評価

Educators can analyze student interactions with ChatGPT to observe critical thinking and problem-solving approaches.
Shared links can enable students to review each other's work, fostering a collaborative environment.
By keeping a record of their conversations with AI, students can reflect on their progress over time. They can see how their skills in asking questions, analyzing responses, and integrating information have developed. Teachers can also use these records to provide personalized feedback and support individual growth.

How can educators respond to students presenting AI-generated content as their own?
https://help.openai.com/en/articles/8313351-how-can-educators-respond-to-students-presenting-ai-generated-content-as-their-own

教育者は、ChatGPTを使って生徒とのやり取りを分析し、批判的思考や問題解決へのアプローチを観察することができます。
共有リンクにより、生徒はお互いの作業を確認し合い、協力的な環境を育むことができます。質問、回答の分析、情報の統合のスキルがどのように向上したかを確認することができます。
また、教師はこれらの記録をもとに、一人ひとりに合ったフィードバックを提供し、個々の成長をサポートすることができます。

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ChatGPT は、会話のスレッドのリンクを生成して、共有することができます。
このリンクを教師にも共有して、どのような対話を元に、成果物を作ったのかを確認することができます。

このようにして、記録を見て、個別にフィードバックをしてあげたり、思考の様子を見ることができますね!

2.リテラシー

Students can demonstrate their ability to interact with AI and their understanding of the shortcomings of AI systems. Educators can assess the quality of the questions asked, the relevance of the information obtained, and how well the student understood to challenge, double-check, and consider potential biases in that information.
We anticipate a future where the use of AI tools like ChatGPT is commonplace. Encouraging responsible use helps students prepare for a future where they may be expected to leverage AI in different contexts.

How can educators respond to students presenting AI-generated content as their own?https://help.openai.com/en/articles/8313351-how-can-educators-respond-to-students-presenting-ai-generated-content-as-their-own

生徒は、AIと対話する能力とAIシステムの欠点についての理解力を証明することができる。教育者は、質問の質、得られた情報の妥当性、その情報に潜在するバイアスに挑戦し、再確認し、考慮することを生徒がどれだけ理解しているかを評価することができます。
私たちは、ChatGPTのようなAIツールの使用が当たり前になる未来を予測しています。責任ある使用を奨励することは、生徒がさまざまな文脈でAIを活用することが期待される将来に備えるのに役立ちます。

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ここで示しているように、ちゃんと生成 AI にかかるバイアスや妥当性等について、理解をすることが大事だということですね。

当たり前と言えば、当たり前のことだと思います👍

これを誰かにやってもらおうなんていうのは、おかしいですよね!!

これこそ、教師の役割であり、その上で、生徒たちの将来へ繋げるためにも、生成 AI を上手に活用することが求められると思います😉

3.説明責任

Sharing interactions with the model ensures that students are held accountable for the way they use AI in their work. Educators can verify that students are engaging with the tool responsibly and meaningfully, rather than simply copying answers.

How can educators respond to students presenting AI-generated content as their own?https://help.openai.com/en/articles/8313351-how-can-educators-respond-to-students-presenting-ai-generated-content-as-their-own

モデルとのインタラクションを共有することで、生徒がAIを使用する際の説明責任を果たすことができます。教育者は、生徒が単に答えをコピーするのではなく、責任を持って有意義にツールを活用していることを確認することができます。

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常識的なところだと思います。
これを行うためには、ちゃんと使い方やルールを確認して使うことが大事ですね🧐

無法地帯にしたり、勝手に使う

ということでは達成できないと思います。
これも教師の責任として、しっかりと保護者を含めて説明することが大事ですね。

教育者向けの勉強動画

さらに、教育者向けに用意されている動画です!
日本語の字幕をつければ、これでも勉強できると思います!

また、Canva や

https://www.canva.com/newsroom/news/safe-ai-in-the-classroom/

英語学習で定番の Duolingo も

OpenAI の GPT4 を使用しています!

教育者が AI についてさらに学ぶためのリソースはありますか?
https://help.openai.com/en/articles/8313434-are-there-any-resources-for-educators-to-learn-more-about-ai
Canva, an online design platform, uses OpenAI’s large language models to power Magic Write. It offers Magic Write for free to educators, who use the tool to create presentations, classroom activities and lesson plans.
Duolingo, a language online learning company, uses GPT-4 to power Roleplay, an AI conversation partner that practices real world conversation skills with learners, and Explain My Answer, which learners can use to gather deeper understanding on their mistakes.

ここまで読んでいただいた方は、もう

不正確な情報を出すから使えない

なんて言えないですよね。

生成 AI はそういう次元で話すものではないんです。

さて!!今回は OpenAI について、記載しましたが、
Google 関係は、↓のリンクで色々と規約関係を中心に触れ直しています!

また、規約関係は一定期間が経ったら、見直してみたいと思います!

また、こちらのグループでも、いろいろ解説をしています!🚀
(教育関係者限定の非公開グループなので、教育委員会、学校の先生しか入れないのですが…)

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また、次のイベントにも登壇する予定です!

また、こちらも要チェックです!

https://www.mext.go.jp/content/20230829-mxt_jogai02-000031663_001.pdf

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何かと0から1を作るのは大変だと思います。学校はどこも似たような問題課題に対応していると思います。それなのに、先生って自分だけで頑張ろうとするんですよね。ボクの資料やnoteが1になって、学校ごとの現状に合わせてカスタムしていただければと思います‼️