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2021年振り返り

はい、お久しぶりなノート。
またもや、慣れぬパソコンをカタカタと打って振り返ります。あ、でも、前に比べたら随分と早くなったと思います。多分。..とりあえず振り返っていきましょう。

さて、突然ですが、父が亡くなりました。

2021年 1月2日、午後17時6分。享年70歳。
個室の病室に6人兄弟のうち、4人で中に入った時には既に息を引き取っていました。病室に響く計器のアラート音が、やたらと頭に響いていたのを覚えています。
後から入室した若い担当医の方が、父の瞳孔と心臓の音を確認し、「1月2日、午後5時6分、ご臨終です。」そう告げました。
そばに居た看護師さんは「〝あともうちょっとでお家に帰れるね〟そう言った矢先の事でしたけど、きっと安心して逝かれたと思います。」と、涙ぐみながら伝えてくれました。「最後のお別れをされて下さい」そう言って看護師さんと担当医の方が出て行き、残された私たちは最後の言葉を父に送りました。
「今までありがとうございました。」
あの瞬間、私は、泣きながら父に言葉を送っている兄弟たちをとても冷静に見ていました。まるでドラマのワンシーンのように泣く兄弟が、とても綺麗だと思ったんです。滅多に私たちの前で泣いたことのない兄も、姉も、妹すらも、涙ながらに父の髪のない頭を撫でていて。ああ、私たちは、家族なんだ、なんて。ふと、実感。

なんだか、本当にあっという間でした。仮通夜から葬式、四十五日に、お盆に一周忌。あれあれ、ひとってこんなにあっけなく亡くなって、消えて行って居なくなってしまうのかと。
私はそこで初めて、なぜ仕事で一週間の休みや長い期間を持って人を弔うのか理由がわかりました。頭で別れを理解していても、体が追いつかないからだと。もちろん、宗教や仏教の関係もあると思いますが、実際に自分の親が亡くなった瞬間に理解するなんて。なんて苦しいことか。
葬式で泣かなかった、泣けなかった、そんな反動が夜中に来たんです。死を知らないわけじゃなかったのに。よくわからない恐怖と、悲しさと喪失感。なぜ私は泣いているのか。何に怯えているのか。理解できない感情があるから、私はひとであるのか。なんて、よくわからないことを書きました、ごめんなさい。

まあとにかく言いたいのは、ひと(生物)とお別れをするのは、とても時間が必要だということ。気持ちやモノの整理がいるんだってこと。
自分はできたのかなぁとか考えるけど、もう辛くないからきっと出来てるって信じる。
唯一の心残りは、父に私が舞台に立っているところをもう一度見せたかった。
あの人、本当にひどいんです。私の専門での初舞台、いびきをかいて寝ていたの。前日、深夜まで飲んでたからとか、全然言い訳にならないよな。
と、まぁお茶目(?)なひとでした。
あの時は本当に恥ずかしかった、けど、とてもうれしかった。親に見せるんだからそりゃあそう。って、どんどん振り返りから逸れちゃってる。
ひとまず、とても大きかった出来事はここまで。

1月に父が亡くなり、ばたばたとして、
2月に公演「衝突と分裂、あるいは融合」。
4月に劇団本公演「こえの聴こえる」。
7月に劇トツ、「ふわ」。
10月は宮崎三股で公演「隣の芝、うちより青くね?」。
12月、福岡若手演劇ウィーク「ロクコレ」で「遊星S」。
甘棠館Show劇場 設立二十周年 記念演劇フェスティバルにて「想い出は虚を重ねて、花披く」。
自分用記録、なんだけど。ちゃんと書いていくと、わりと出演している..な??
ありがたいことです。今年も一年間、本当にありがとうございました。機会と出会いに心から感謝。

初のキャラクターに挑戦し、どうしたら良いのか悩んでばかりでしたがもっとできたって悔しさが多かったです。引き出しがあれば、経験があれば、とかいろいろ考えたけれど。それよりも前に発想力だろうなぁって自分の芝居を観て思う。
その言葉に、行動に、表情に、どんな意図があるのか、意味があるのか。
私の中で、お芝居はこういうものっていうイメージがどんどん崩れていく感じを味わった。正解なんてないのに、正解を求める。完璧な人間がいないように、正解なんてきっとない。ただ、最善はあるから、私は、私たちは良い芝居を作ろうと動くのだと思う。あくまで、思ったことでしかないけど。決められたものなんて面白くないし、少し不完全なぐらいが人間らしくて面白いよな。

まぁ、ぶっちゃけな話。
芝居に関してめっちゃくちゃ指摘され、精神的にくそが!!!ってなることもあったし、マジ役者向いていないのでは??とか悩みまくって苦しかったけど
その分、楽しかった、笑った、嬉しかった。やっぱり演劇が好きだってなれた。もっとシンプルに生きようぜ私。
あぁ、でも観劇できた本数は、少ない。けど、やっと見たかった飛ぶ劇場を観に行けたのでうれしい。来年は少なくて月1本、3本は観たい。生じゃなくても、映像でもいい。映画は父より見たい。それが来年の目標。
役者としては、もっと挑戦できる人でありたい。チャレンジ精神があるというか、トライ精神というのかな。新しい発見を自分をつかって見つける。する前にあきらめたり、打たれ弱いのは、自分が一番わかっていることだから、その弱さを強くする年にする。

メンタル強くなりたぁー--い!!!!!!

あとは、勉強かなぁ。知識面。歴史、文学、倫理とかetc..
学力で人を判断する人間、本当に大っ嫌いだけど、物事って自分が思うより大きく存在するのだって発見。何かを表現・伝えるために勉強します。
ニュースも見ねば。興味を持てない政治も。自分の身を守るために。
自分のことを疑って、悩んで、苦しんで、みたいな馬鹿なことを来年はしない。自分を疑うということは、周りの価値を落とすことでもあると思い知った。周りのために、自分を卑下しない。

コロナでどうなるかなぁと、考えていた一年...無事に終わりを迎えようとしています。案外、なるようになる。その時の中でもっと有意義な時間が過ごせるよう、2022年度は頑張っていきたいと思います。

改めまして、関わったすべての方々へ感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

来年度の話。
新年の挨拶は、喪中のために控えさせていただきますので、ご了承ください。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。

良いお年をお迎えください。

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