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言葉にできない気持ち

新型コロナウイルスが世界に蔓延し、2度目の夏がきた。
「無理なのでは…」と思われた東京オリンピックは開催され、
列島中、いや、世界中に感動と元気を与えた。

もちろん、その代償は大きい。
医療は更にひっ迫し、子供への感染も多く見られるようになった。
コロナ患者数も「記録更新」を続けている皮肉な状況だ。

変化

コロナの影響で、生活の殆どが変わってしまった。
”飲み会”に”食事会”に”合コン”…あれだけ飲んでいた「お酒」は、
”一人ご飯”・”黙食”・”UberEats”…お供は「お茶」に変わった。

大好きだった”ホットヨガ”は密が気になり通えなくなり、
年に数回の楽しみだった旅行はいけず、
球場での野球観戦にもいかなくなった。

”華金”を楽しみにしていたあの頃が遠い昔に感じられる。

『今は何を楽しみに生きているのだろうか。』
『何の為に仕事を頑張ればよいのだろうか。』

日常の”楽しみ”や、原動力になる”予定”が失せた今、
この感情に頻繁に飲み込まれる。


心で「プツン」と音がした

行動が変われば、「心境」も変わる。
目に見えない”ストレス”に悩まされるようになった。
「コロナ鬱」に「コロナ疲れ」と、
次から次へと様々な造語ができたが、
それだけ多くの方がこの症状に悩まされている証拠だろう。

”ひとり”の時間が増え、ネガティブな感情になることも増えた。
『ストレスを発散したい』
と思い行動はしている。
好きな本や、ずっと欲しかったゲーム機”SWITCH”を購入、
犬との散歩も毎日している。

それでも、”ひとり”でいると、何をしていても
「寂しさ」は消えないことに気づいてしまった。

会社でも、私生活でも「ストレス」と闘っているある日、

『プツン』

と張りつめた感情の糸が崩れてしまった。
訳も分からず涙が溢れ、前を向くことが辛くなった。
『なんで、私、頑張っていたんだっけ?』


不安を殺すように、自分を叱った。
『なんで頑張れないの』
『もっとポジティブにならないと』
『逃げるな』

そう思うほどに苦しかった。


『今』できること

”非常事態”とは、通常ではないときに使用する言葉だ。
だからきっと、いつかこの状況は終わる、変わる。

今の悩みはきっと将来の笑い話だ。
(失恋した時もそうだ。どん底に陥っても、またいつか新たな恋をする)

そう思えば、人間は強い生き物なのだろう。

でも、
「人間」は強くても、「私」は弱い時だってある

常に前向きは無理。
ネガティブになって不安にだって襲われる。
心のコントロールだって難しい。
仕事だって、「辞めてしまいたい」と思っても簡単に辞められない。
『ストレスを極力抱えない生活をしてください』??無理無理。

それができるならば、悩みもしない。

だから、「不安にならないこと」を諦めることにした。

よく読む恋愛指南本や、自己啓発本には、
「自分の機嫌は、自分で良くする」と書いてある。
”弱さを見せると、ヒステリックで男は逃げる”
とかも書いてある。


でも『私、今弱ってます』と正直に言うことにした。
それで離れてしまうなら、そもそもきっと長くはいられない。(勿論感謝の気持ちは忘れない。本当に側にいてくれることは当たり前ではない。)


なにより、まずは弱っている自分を
『このままでいい』と許してあげることにした。

解決なんて簡単にはできない。
だからこそ、ゆっくりと自分と向かい合っていこうと思う。

他人に優しい自分でいるために、
自分をとことん甘やかしてみる。
それはきっと、悪いことではないはずだ。


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