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オンライン研修の実践 ー 小グループ内で動画を観る ー

こんにちは、やまおかです。

オンライン研修で実践した手法を記録として残しておきます。

今回は、小グループ内で動画を観ながら学習する手法です。

研修で利用するビデオ会議システムは、参加者全員で利用するメインの会議室のほか、小分けにした小さな会議室を設置できるものもあります。

zoom ビデオ会議システムでは、ブレークアウトルームといわれるものです。皆さん、研修でブレークアウトルームを多用しているかと思います。

主な用途として。

グループでのディスカッション

グループで協働演習(協力してなにかを制作)

グループで個別演習(グループメンバー間でのフォローあり)

個別フォロー(補講部屋的に講師が受講者をフォロー)

などなど

今回は、ブレークアウトルームに分かれ、そのルーム内で動画を共有再生し、その動画を観ながら、学習するという実践例です。

画面左側は、Vimeoで公開している動画が画面共有で映し出されています。画面右側に、ブレークアウトルームの参加者が小さなウィンドウで表示されています。この時は6名構成でした。

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この運営をしてみて、学習効果が見込めそうだったので今後も機会があったら実践してみようと思いました。

効果が見込めそうと判断した理由

1.ディスカッション量が増える

大人数のメインルームでの講義では、発言量は少ないか、一部の人に偏りがちです。小グループに分けて動画を視聴することで、発言の機会が増え、1つの発言からグループ内での会話に広がりを見せることが散見されました。

講師の話を静かに聞くだけの研修と比較して、自分の考えや感じた事を、言葉としてアウトプットする形式の方が、学習効果は高くなります。

2.動画を繰り返し観られる

動画の再生・停止・巻き戻しは、受講生自身がコントロールできます。気になる箇所は巻き戻して再度聴いたり、あるポイントでディスカッションする際には動画を停止しておくことも可能です。

普通の講義であれば、講師の話は停止はできません。全体の講義進捗に影響を及ぼしてしまいます。気になる所そ、その時その場で解消して学習を進められることも、学習効果を高めることにつながります。

3.教えるー教えられるの機会増

1のディスカッション量が増えたに関連する内容として、小グループ内での、教えるー教えられるの機会を増やすことができました。

動画なしの学習

例えば、それまでにメインルームで講師から講義を(記憶)ベースに復習のためのディスカッションをする や 紙教材ベースであるトピックに関してディスカッションする

と比較して、ディスカッション・話のメインストリームが動画になるため、話が脱線しにくいといのが上げられます。趣旨や学習ポイントが動画内で強調されているため、それらに関して、疑問点があれば 理解している受講者が、理解できていない受講者へ教えるということが行われます。


運営上の留意点

1.1グループあたりの適切な人数

動画を観ながら会話することが重要なので、多すぎると発言しない人がでてきてしまいます。かといって二人とかでは、会話内容に広がりや発展性の可能性が低くなってしまいます。

全体人数から割り出されるグループ数と対応する講師陣の人数から判断することになるかと思いますが、4~6名程度が妥当なラインと考えます。

2.グループのメンバー構成

同じ程度の理解度の受講者を組ませるのか、理解度レベルはバラバラで組むのかは、学習の目的しだいになります。

全体の理解度底上げを狙うのであれば、教えるー教えられるを狙い、グループ内の理解度レベルはバラバラ(理解度が高い人と理解度が低い人が同じグループ)になるように組んでいます。

理解の促進(解っていない箇所の探索 や 未理解箇所を自分の言葉で表現することでの自学)や発展的内容の学習は、同程度の理解度の人が同じグループになるように組んでいます。

今回は、小グループ内で動画を観る学習法に関して、学習効果が見込め理由と、運営上の留意点について記載しました。



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