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IDer によるオンライン教育設計 座談会 【1回目】のログ 1/3 学習の深さレベルと LMSの学習活動の対応
こんにちは、やまおかです。2020年8月に実施した「IDer によるオンライ教育設計 座談会」のログを備忘録的にメモします。
座談会に関しては、facebook グループを参照してください。
今回は、LMS(Moodle)を、オンライン授業でどのように活用していくのか、教育理論的良い設計に基づいたオンライン授業の組み立て方のヒントを話していただきました。
LMSの機能の逆引き表づくり
Millerのピラミッド ✕ 知識 ✕ 技能・態度 ✕ 遠隔での実現可能性
遠隔で学習内容種別全部カバーはできない。
知識系は遠隔授業へ持っていくことはできても、技能系や態度系は、遠隔授業へ移行させるのには限界がある。
エビデンスがあるわけではないが、実施した肌感覚。
知識、技能、態度のベースとなる部分 Knows や Knows How は遠隔でも実施できそうだし、今後、反転授業的に実施できそうだと感触は掴んでいる。
ベース部分を遠隔授業でどう実践するかを話していく。
Moodleにおける機能分類
Moodleの活動(モジュールやプラグイン)を Learning Analytics 的に分類した図。
横軸は、人を介した学び 一人で学ぶのか、複数人で学ぶのか(人との交流が入るのか)
縦軸は、知識の深さ 参照して読んで終わるのか、なんらかのアウトプットを伴うのか
例えば図左上に配置されている 活動(ページ)とかは、単に読むだけなので、知識レベルも浅く
活動(小テスト)とかは、アウトプットを伴うので、知識レベルが少し高くなる
活動(ワークショップ)とかは、図の中央あたりに配置され、知識レベルも高くなり、人との交流も高い
授業の流れと各種活動のマッピング
縦軸は、ガニエの9教授事象を緩くまとめた項目
練習は、自分で独学で試している状況を想定し、アウトプットは、評価も含むことを考えている
横軸は、講師が介入しないで独学で進められるか、講師や協同学習者とやり取りをしながら学習を進めるか
使っている活動に偏りがないかとかや活動の順番を見直すときに一つの指針として使える。
もう一段、詳細にマッピングした表もある
学内FD的につかうなら、先生が授業中に実施したい事 → Moodleの機能 のマッピング
2学期のFDで活用しようと思っている
ここから座談
『先生達が、Moodle の何が難しいと感じているのかを知りたい』
UI が解りづらい、機能が多すぎで解りづらい という意見がおおい。
『満足度アンケートは、今年二極化の傾向が強い』
良くできている授業、オンラインに特化した授業設計になっているか
学生の提出した成果物に対してフィールドバックしているか
学生自身が、しっかり学んで身になっていると感じるような作りになっているか。その授業を受けて自分の成長を感じられるか。
アンケートからは、その他 友達がどういった状況で進んでいるのか解らない(孤独になる)ので不安だという人もいれば、自分のペースで学べるので良いという人もいる。
講師からのフィードバックに対して満足度を感じる人が多い。オンラインになり周りの状況が解らない中、講師からの一言が安心感につながる。
通信環境の悪さと満足度の相関は見られなかった。
『オンライン授業における大福帳の運営』
授業の内容とは直接関係ない話や質問に講師が答えることで安心感を得られる。教科の内容と対象人数しだいでフィードバックできるかできないかが分かれる。
先生がフィードバックする手段をもっていないと詰む。
『オンラインでの質問のしやすさ』
質問をしやすいと感じている人も質問がしづらいと感じる人もいた。
質問をしやすいと感じている人は、物理的な距離を感じず気軽に話かけられると感じている。
質問しづらいと感じている人は、全体の授業の進行を止めてしまうことに後ろめたさを感じている。
音声による質問以外にも、様々なな質問のチャンネル(チャットとか google フォームとか sli.do とか)を、オンライン授業であれば準備できる。
オンラインになって質問量は増えたように感じる。
同期型オンラインと非同期オンデマンドでも質問に対する考え方がちがってくる
次回 引き続き 座談会1回目の内容です。
【参考資料】
よろしければサポート宜しくお願いします。研修用機材購入にあて記事にさせて頂きます。