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オンライン授業・研修の配信環境(13)マルチディスプレイ3画面以上出力するPC構成

こんにちは、としおです。

前回に引き続きの記事になります。
前回は、ATEM Mini + HDMI 分配器 + zoom 第2カメラの共有を使い
なるべく zoom のマウス操作を伴わないで、楽でスムーズな画面共有の方法を解説しました。

前回の配線構成では、1台のPCからの画面出力が最低3つ必要な構成となっております。そのためノートPCではできない事はないのですが、配線をそうとう工夫しないとデスク上がケーブルでごちゃごちゃになるかもしれません。

今回はデスクトップPCを主眼におきPC構成をお話しします。ノートPCの構成は機会あったら記載します。

ここで紹介する構成は、動作を保証するものではありません。あくまでも参考にお読みいただければ幸いです。PC本体とGPUの相性、GPUとディスプレイ、ATEM Mini との相性、利用するケーブルの相性などが、稼働の安定性に影響をあたます。

まずは標準構成のPCでは3画面出力を備えているものは少ないかと思います。高性能なGPU(2022年8月現在 NVIDIA RTX 3060 5万円前後)を搭載したPCであれば、そのGPUに HDMI 出力×1 、DisplayPort × 3 とかが標準で、4出力できます。

これぐらいのGPUになると、搭載するのにPC内にスペース的な余裕も必要ですし、なによりGPUボードを差し込むインタフェース(PCI-Express x16)の空き、電源容量の余裕も必要になります。なにより高額です。。。

また、ATEM Mini と合わせて利用する場合、Display Port 出力よりも HDMI 出力の方が相性が良いようです。

私の現在のPC構成で使っている NVIDIA T600 では、Display Port × 4 出力で、分配器を挟んでの ATEM Mini との接続に少し難儀しました。そのお話は別の機会に。

1スロット(ロープロファイルも可)で4出力できるGPUは数少なく、この T600は 消費電力も少ないです(40W)。

先ほど出た NVIDIA RTX 3060 は2スロット、しかも消費電力は170Wで、補助電源(PCの電源モジュールからGPU自体へ電源ケールを接続して電力の供給)も必要になります。いろいろと制約が増していきます。

(2022年8月現在)
まずはGPU1枚で4出力できるお手頃な製品を紹介いたします。

ATEM Mini との相性を考慮して HDMI 出力 × 4 の製品

メモリー 2GB の製品もいくつかありますが、動画再生 等を考えると 最低4GB は欲しいところです。また、GPUチップが NVIDIA GT730 の製品もありますが処理性能を考えると避けたいところです。

続いて、私が使っている (Mini) Display Port × 4 の製品


お値段安めで選択するのであれば NVIDIA GT730 メモリ 2GB の製品もあります。


その他、3万円以下のGPUになると、ディスプレイ出力のインタフェースが均一でなく複数の規格が混在で搭載されています。例えば、HDMI × 1、Display Port × 1、DVI × 1 の 現在メジャーなディスプレイ端子が各1口 ある製品が多いようです。

3口しかないので、4画面出力する方法としては

  • GPUのディスプレイ出力の3口+マザーボードのディスプレイ出力1口をたして4口にする

  • 2口 or 3口のディスプレイ端子を持つ GPU を2枚PCに挿す 

方法1でもOKです。

方法2は、なるべく同種・同製品で、× 2枚のGPUをPCに組み込んだ方が、相性やドライバ問題で引っかからないと思います。同種・同製品で揃えないと、ソフトウェア(zoom など)が混乱して動作が安定しないことがあります。

私が以前利用していた配信用PCは AMD Radeon RX560 4GB版 を 2枚利用していました。2枚搭載するには、GPUを増設するPCにインタフェース(PCI-Express x16 形状)が 2口必要になります。


こちらもご参考に


今回は、GPUのお話まで。

次回は、Windows 側の設定に触れたいと思います。

よろしければサポート宜しくお願いします。研修用機材購入にあて記事にさせて頂きます。