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壮大なスケールで神様気分が味わえる「エターナルズ」見た

Eternals / 2021年製作の映画
鑑賞:2022.7.15 記事公開:2022.7.20
監督:クロエ・ジャオ、脚本:マシュー・K・ファーポ、ライアン・ファーポ

クロエ・ジャオ監督作なので見ようとは思っていたけど後回しになってた。


映画は思ったよりも面白かった。
時間と空間のスケールが大きくていい。
景色も広々としたロケーションが多くてどの画面も気持ちいい。

キャスティングも見慣れない見え方が面白い
扁平なアジア顔が極度に吊り目にされたり髪の毛に変な色を入れられたりもしていないのに、欧米人と見劣りする事も無く写っていたのは驚きだった。

人物描写も含めて陰影を強調しないルックは上品だけど、ショボさや物足りなさも無く綺麗で良かった
ルックの手触りはノマドランドと似てるので監督のスタイルだと思うけど、撮影監督もノマドランドと同じ人だろうか。今後も新作を撮ったら追いかけていきたいくらい良かった。

テーマの一つに人種や性別を越えた平等な人権があると思うし、クロエ・ジャオの監督起用理由もそこをうまく表現してくれることを期待してたと思う。お話自体は「生きる権利はどこにあるのか」みたいなことがテーマだったと思うが、それを決める権利を誰かが持っている人がいるようなお話で、それほど好みでは無かった。

キャストはみんな素敵だった、個人的にはバリー・コーガンの登場が嬉しい、久しぶりに見た気がするアンジェリーナ・ジョリーも独特の存在感を出しててさすが。マ・ドンソクはどこにいてもマ・ドンソクな感じが面白い。

いいっちゃいいんだけど、あれ程、超技術や超人的身体能力を持った人達が、戦う時はいちいち1匹ずつ殴ったり切ったりしないきゃいけないあたりはどうなんだろう。効率が悪いというか、もっとさっと出来るような技術なりやり方なりを発明しそうなもんだとついつい考えてしまう。
頭がいいんだか悪いんだか。
いいんだけどね。

そういえば「マルチバース・オブ・マッドネス」の最後に出てきたシャーリーズ・セロンはエターナルズのキャラクターかと思ったら出てこなかったな。

アカデミー作品賞、監督賞、主演女優賞受賞!クロエ・ジャオ監督の過去記事です。
題材は地味ながら腰のすわった掘り下げで見事な映画へ落とし込んだ「ノマドランド」見た


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