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冬の四万湖(舟の上に生涯を浮かべずとも)

前回、「冬は水辺遊びしにくいが、温泉につかって本を読むだけののんびり旅行もよいではないか」と言った。
あれはウソだ。

ウソ、というか最初はそのつもりだった。
ところが、調べてみると四万湖で冬カヌーができるという。
冒険のにおい。即予約した。


素泊まりの朝

6:45起床。朝風呂へ。当然のように貸切の露天風呂を堪能する。
朝ごはんは
・あすなろの自家製プリン
・ブルガリアヨーグルト
・おにぎり

他にも非常食は買ってあったが出番なし プリンはかためでよかった

バスに乗って鐘寿館を出発。本当にお世話になりました。ラッキーちゃん朝会えなかったけど元気でね。

ヤマザキショップのとこの水 凍ってた

8:30過ぎ、四万湖で下りる。少し上がると、カヌーツアーの拠点。
受付をすると、午前のツアーは私一人だという。
やった、貸切だ!!

グリーンピースさん とてもよくしてもらいました

カイロを背中に2枚、足の裏にもそれぞれ貼って、準備万端。
カヌー経験があるとお話しすると、インストラクションはそこそこに早速湖へ漕ぎだすことになった。

静かな湖畔の森のかげから

冬の四万湖上を漂う

「今の季節が一番水の透明度が高いです」
「夏の土日はめちゃくちゃ混んでて、カヌーがすれ違うのがたいへんなくらい。今は一年の中でも閑散期。いいときにいらっしゃいましたね」
底が見えるほど澄んだ湖。
ガイドさんと私だけが小舟を浮かべている。他お二人が奥へ漕いでいかれたが、それっきり、湖そのものが貸切になったようだった。
日光が入る午前がベストだという。完璧やないか……!

人がいない! 天気もバッチリ! 

岩壁では岩清水がつららを形成していた。自然の彫刻。輝きながら滴る水。

つららとパチリ(ガイドRさん撮影)

ガイドさんが湖上でホットココアをいれてくれた。冬だけのサービス。

ありがたいこと限りなし
ぼうけん ぼうけん

「あそこがカモシカのねぐら」
「あれはなんの木でしょう? 春に咲く、紫の……そう、藤です」
ガイドさんと1対1なので色んなことを教えてもらえる。
「水の上に浮いている白いのは何かわかりますか? ……花粉なんですよ」
今年は暖冬で花粉の飛散が通常より早いせいで、2月頭に既に湖の一部に花粉が浮いているのだった。風の吹かないエリアでは流されずにたまっているという。花粉、おまえ水に浮くんか……!

湖に浮かぶ茶ぶどう

私も気安く、あっちこっちでのSUPやカヌーの話などした。
昨日バスにスルーされて30分以上歩いた話をすると、
「群馬県民だったら無理ですね、みんな100メートルでも車で行くから」ですと。
(↓栃木でのSUP記事↓)

 やあ、本当にいいときに来た。天気も季節も最高だった。
1時間強のカヌーを終え、大満足で湖から上がった。次は花粉が飛び始める前に来たいものだ。
 
バスの時間までは湖まわりの散策。遊歩道を歩く。橋の上から見下ろす湖もすばらしかった。
バスはきちんと私を認識してくれて、再び温泉街へ戻る。

著者遠影
(「近影」は距離の問題でも影かどうかの問題でもないんよ)

四万やまぐち館で日帰り入浴

12時前に四万やまぐち館に到着。ここで日帰り入浴すると決めていた。
以前も入ったことがあり、露天がたいへん爽やかで好き。川沿いというロケーションも最高。
12時スタートなのでアナログノートを書きながら少し待った。
いざ入湯、一番乗りである。
あとからお二人ほど来られた。それぞれ静かに、広い露天を楽しんだ。
 
やまぐち館を出て温泉街へさらに歩く。
やはり冬は閑散期らしく、人気の柏屋カフェでもすんなり着席できた。 

大人気・柏屋カレー! 2つの味が楽しめるよ

カレーを食べ終えるといよいよやるべきことはやりつくした感。おとなしく中之条駅行のバスに乗る。
まだお昼どき、窓からの光が強い。やまぐち館で使った手ぬぐいを日よけがわりにしていたら乾いてしまった。

旅のしめは足湯

駅付近にtsumujiというモダンな商業施設があり、以前から気になっていたのだが、時間もあるので下りてみた。
おお、足湯がある! またしてもちょうど、貸切なタイミング。土曜の14時半、みんな宿へ向かう時間だもんね。いそいそと靴下を脱ぐ。
ずっといたくなるな、足湯……
 

ふわーっ てなるね 足湯はね
tsumujiのカフェでまったり 皿が平らでかわいい

お土産を少し買い足す。駅までは歩けなくもないが、ちょうどタイミングよくバスが来たので乗った。
2日間フリーパス、使い倒したな。1回スルーされたけど。
 
中之条駅の売店ではなぜか古代米?を何種類も売っていて、買ってしまった。あと、なぜかキウイも4つ100円とかいう驚きのプライスで売っていて、買ってしまった。
するとなぜかサービスで大根(無農薬)がついてきた。不思議なことである。

一番でかいのは買ってない大根
なおキウイはその日の夜に食べないとアレな感じだった

上野まで直通の特急に乗る。
最高の一泊二日。のんびりしたなあ。
私はこんなに幸せでいいのだろうか。と思う日々が、もう4年以上続いているのだった。

(↓話題沸騰の源氏物語関連 当店唯一の記事 ついでにどうぞ↓)


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