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傘をささないアメリカ人

冬だというのに雨が多いこの頃。これも地球温暖化の顛末なのか。20年前なら、この時期キーンと晴れて冷え込むか、どんより曇るかで、湿った日は雨ではなく雪が降るのが常だった。

それが、気温が高いためか雨になってしまう。つい先日も「大雨洪水警報」が出る始末。昔なら大雪になっていただろう。

アメリカ人は傘をささない。小雨程度なら100%傘なしだ。かなり降っていてもせいぜいフディー(パーカ)をかぶるくらいだ。

日本にいた頃、パーカを着ていてもかぶったことはなかった。アメリカに来てみると、雨の日はもちろん風が強くて寒いときも皆さんフッドをかぶったりしている。

そうか、こりゃ便利だな。今では雨風の日には必ずと言っていいほど被り物関係の服を愛用し、雨が降っても傘を持たない生活をしている。

長男がまだ小学生の頃、当時の友人の母親が「10代男子は絶対傘ささない」と言っていた。彼女にはその子の上に二人男の子がいて当時3人兄弟が小中高に通っていた。

ニュージャージー州では車の免許が17歳からなので、友達とどこかへ出かけるときは親がドロップオフしなければならない。そしてもちろんお迎えも。

その日はかなりの雨が降っていたが「男子は傘ささないのでびしょ濡れになって帰ってくる」とその母親は嘆いていた。

今朝もあいにくの雨だったが、次男を送るとき見かけた徒歩の高校生たちはみーんな傘なし。男子だけでなく、女子も。

思い出したが、まだ私がニューヨークに住んで間もない頃、大学院の論文をチェックしてもらうため、チューターを雇っていた。

喫茶店で論文を見てもらい、帰ろうとするところ雨が降り始めた。私はバッグの中に日本の折りたたみ式傘を持ち歩いていたので「これ使ってください」と差し出した。私のアパートはすぐ近くなのでいいけど、遠くまで帰る彼女には傘が必要だろうと思ったのだ。

すると彼女は私の申し出を丁寧に断り「単なる水(雨)だから」と言って誰かが忘れていったフリーペーパーを頭にかざして喫茶店を出ていった。

当時20代半ばの女性だったが、少々雨に濡れるくらいはまったく気にならないようだった。

しかし大人になると傘さしてる人もいるのも事実。ということは今の若い子たちも何人かはそうなるのかな。

「あなたは何歳から傘を持ち始めましたか?」のアンケートをとってみたいなぁ🤭

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