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わが町で起こる改築ブーム

最近気づいたのだが、私の住む町ではちょっとした改築ブームが起こっているようだ。息子を高校へ送る間通るエリアでは、パッと見ただけでも10件近く改築工事をしている。

その「改築」について説明が必要だ。

アメリカで家を購入する際は、基本的に新築ではなく中古住宅を買う。新しくディベロップされたエリアに建設されたものが新築になるが、そういう例はほとんどない。と言うのもアメリカでは住居エリアは指定されており、増えないからだ。日本のように山や田畑を切り拓いて、ニュータウンをつくるというのはごく稀だ。

そのため中古物件を買い、自分に好きなように改築・増築する。部分的に改築する家もあれば、旧い家を完全にノックダウンして同じ場所に一から建てるというものもある。

わが家の近所では「完全ノックダウンで新築」がマイブームwのようだ。これ近年見なかった傾向だ。アメリカ人の中には「完全新築」を嫌う人もいる。なぜなら電気系統や排水などに不備がある可能性があるからだ。

「新築なんだからそれはないでしょ」と思われるかもしれないが、これがあるのだ。なので電気・排水など基本的インフラをなるべく現状のままキープして、壁や屋根など周りだけ好きなように改造する。そうすれば住み始めてすぐに電気がとんだ、排水溝が詰まった、なんてことは避けられる。

アメリカの家はどこも古い。わが家も1926年建築なので、おーもうすぐ100年ではないか!「そんなに古い家に住めるのか?」と驚かれるかもしれないが、100年ずーっとそのままの家ではないので、ご安心を。

一度家を購入したオーナーは少なくとも5年・10年くらいでどこかを修理または改造しているはず。そして20-30年ごとに大幅修繕を迫られる。そしてこの家の何代目かのオーナーである私も、1998年に購入したのち最初の1-2年でキッチンとバスルームをやった。そして2009年には地下室と一階改築・三階増築工事をやった。地下室を掘り下げたときには、基礎増強工事も行なっている。

非常に面倒ではあるが、改築したりメンテナンスが行き届いた家は高く売れる。日本と違って終の住処ではなく、いずれは引っ越すときが来るのだから。

うちの近所の改築家庭のみなさん、まもなく夢のマイホーム完成ですね。わが町へようこそ🤗

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