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【イベントレポート第二弾】 街のミドルシニア世代「ボーナスがない」「再就職先が決まらない」など不安の声が続出…“輝いて働く”ポイントを専門家がアドバイス

📣毎週日曜深夜2時5分より、新番組「田村淳のTaMaRiBa」を放送中!

テレビ東京と日本IBMがタッグを組み、日本全国の困り事をビジネスの力で解決、起業家とスタートアップをつなぐなど、新たな日本を創造させるべく立ち上げたビジネスコミュニティ「TaMaRiBa(たまりば)」。

新番組「田村淳のTaMaRiBa」では、「TaMaRiBa」の取り組みを随時報告していきます。
 
さて、今回の記事では、9月20日(火)にキックオフとして開催したイベントから、第2部「いくつになっても輝いて働こう!byビジネス代謝ラボ」の内容をご紹介いたします!

「40代以上の働き手が抱える課題」についてEXILEの橘ケンチやTETSUYAらがセッション

前回に引き続き、MCはEXILEの橘ケンチさんとTETSUYAさん、池谷実悠アナウンサー(テレビ東京)、解説は高柳正盛さん(日経BPマーケティング)が担当。

ゲストは、ミドルシニアの自立支援を提供する「ビジネス代謝ラボ」の小高峯康行代表取締役と清田大介プランニングパートナー、企業や行政と社会課題に取り組み、美しい未来を作るデザインストラテジストの太刀川英輔さん(NOSIGNER)。みんなで、「40代以上の働き手が抱える課題」を解決へと導きます。

人材市場において、40〜60代を指すミドルシニア層は、全労働人口の57%(※平成29年就業構造基本調査)。
過半数を超えますが、一方で小高峯さんによると、「仕事にやりがいを持っている」と答えたミドルシニアは42%。つまり約6割が“輝けていない”という現状。そして頭によぎるのはリストラの4文字……。

会社を再構築するために行われるリストラは、一般的にネガティブなイメージがつきまといますが、新たな挑戦を始めるきっかけともいえます。

太刀川さんからの進言は「リストラは会社の都合であって、あなたのせいではない。その前提で向き合わないと、自分の能力がなかったと思ってしまう。本来、役割と自分は違うものだが、それが結びついてしまうと、役割が否定された時に自分も傷ついてしまう。そこをうまく分離しておくのは大事なことで、それによって変化に対して前向きになれる」。

さらに太刀川さんは「自分なりのテーマと会社のテーマを別に持っておくことも重要。会社に所属している自分=自分なのか、会社に所属しているという立場は自分にとって“手段”なのか。手段であるという風に考えられる人は、状況の変化に対してもレジリエント。しかし、会社と自分が結びついてしまうと、(リストラされた際)自分を否定されたと感じてしまい、とてもしんどいだろうなと。難しいけれど、少しずつ分ける練習を」とアドバイスし、登壇者一同、深く共感した様子。

これを受けたTETSUYAさんは、「ミドルシニア世代に入って、“20代の頃のようには踊れない”ということもだんだん感じているので…これからの生き方を考えなければいけない」と胸の内を明かしました。

街のミドルシニア世代に悩みを聞くと「ボーナスがない」「再就職先が決まらない」など不安の声が続出


イベントの後半は、ミドルシニアのセカンドキャリアを支援する「ビジネス代謝ラボ」の事業内容を紹介。街のミドルシニア世代に悩みを聞いたVTRを紹介しました。

「定年後、正社員じゃなくなるのでボーナスがない」(50代・サービス業)、「2カ所にオファーを出したが確定していない。(もしも決まっても)パワハラがないか不安」(60代・保険会社)、「今は契約社員。歳をとるにしたがって希望が小さくなる」(60代・サービス業)、「再雇用してもらえるが、1年契約なので実績を残していかないとダメ。転職サイトを見るが、肉体労働系が多いので厳しい」(50代・カメラマン)など、先々の不安を隠せない声が続出。

これに対し、「ビジネス代謝ラボ」の清田さんは、「30年以上同じ会社にいて、外に出ることに関して不安を感じるのは無理のない話」と同意した上で、会社に属している間、積極的に自分が興味がある異業種の人たちと交流を図るべきだとアドバイスしました。

「最近は副業を認める会社が多い。ミドルシニアもお試しで“自分がどこまでやれるのか”挑戦してみた方がいい。そうすると、自分が会社を頼れなくなった時にどうなるかということが、おぼろげながらわかってくる。(新たな事業に取り組む際)自分に必要なのは、仲間なのか、資金なのか、知識なのかがわかってくれば、前に進みやすくなる」と清田さん。

漠然とした不安や焦燥を減らすには、実際に行動を起こし、自分の立ち位置を明確にすることが大事だと進言しました。

「ミドルシニア世代は、未知なことに対して前向きになることが必要」と「NOSIGNER」太刀川氏

イベントの最後、太刀川さんが1つの興味深いグラフを提示しました。

▲流動性知能(新しいものを学習したり覚えたりする知能)、結晶性知能(長年にわたる経験や学習などから獲得する知能)を指す

太刀川さんは、「このグラフを見ると、年齢を重ねていくと共に新しいことがやれなくなることがわかる。勇気がなくなっていっている。世代的にそうなりやすい傾向にある」と分析。

「(であれば、自分であえて意識をし)“変なことをしなければいけない”。仕事に関わらず、“週末に行ったことがないところに行ってみよう”とか、“頼んだことがないメニューを頼んでみよう”とか、そういうことでいい。会社だけに頼る状況が顕著になるほど安心できなくなる。“これはやってみて良かった!”という新しい関係性が、人生に変異的にちょいちょい入ってくると、“釣りが面白いから、これでYouTubeチャンネルをやってみるか!”となるかもしれない(笑)。

ミドルシニア世代は、未知なことに対して前向きになることが必要で、さらに言うと、新しいことを始めた時、うまくいく可能性も上がるかもしれない。なぜかと言うと、それまでの経験が応用的に生きるから」とコメントし、悩めるミドルシニア世代の背中を押しました。

年を重ねるほど新たな挑戦をしなくなる…しかし、1度やってみたら明るい未来が開けるかもしれない! 

今回のセッションでは、そんな前向きな意見がたくさん生まれました!

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