読書感想-「ありえないことが現実になるとき」ジャン=ピエール・デュピュイ

9.11、原発事故、気候変動、コロナ禍、戦争……。人類が自ら破局を招く力を持ったいま、この本に思わず手が伸びた。

■政治、経済など幅広い学問や理論を踏まえ、新しい哲学を形づくる。その相手はもはや、予想・予防できる「リスク」ではない。「予測できるのに信じられない」破局である。

■破局を念頭に置き、人類の将来を考える――。それが「綺麗事」でなくなる必要がありそうだ。難題にも思えるが。

■最近、全面核戦争を避ける「小規模な核兵器」というものがあると知った。倫理を置き去りに、破局に向かうチキンレースはますます先鋭化している。


今月1冊目。

インテリアと収納にハマり、ここ10年ではじめて、あまり本を読まない生活になっている。仕事が忙しかったこともあるけれど。

しかしゆっくり読むのもいい。これを機に、ほんとうに冊数を気にせずに読書を楽しめるようになればいいと思う。習慣になれば、気にしなくても、ずっと続くのだから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?