読書感想-「独ソ戦」大木毅

相手の立場に立つことは、落としどころを探る対話や交渉に欠かせない。「外交の延長線上」とされる戦争も同じである。

■何のために戦うか?死守すべき線や目標はどこで、妥協点はどこか?大局観がなければ、戦争は惰性で続き、犠牲は膨れあがるばかりだ。

■著者は、独ソ戦が通常戦争から逸脱し「世界観戦争」へと変貌したと言う。相手を根絶やしにする戦いに妥協はない。それがドイツの歩みや戦略を狂わせた。

■ウクライナ情勢が風雲急を告げている。ロシア侵攻の意図はいまだに読めない。手がかりを求めて読んだ本だが、より悲観的になってしまいそうだ。


今日も眠いので、これにて。
書き始めると、とまらなくなっちゃうので。
本当にここ1、2週間は仕事が手につかない。いまの時代に、普通に暮らしている人たちの生活が奪われ、武器や力によって圧倒されることがあるのかと。信じられない心地でいる。

片方の自分は、戦争について踏み込んだことを書くには「あまりに知らなすぎるから」と自重する。もう片方の自分は、「戦争について思ったことを書いてはいけない人間などいない」と言う。いまは、人の生活をぶち壊すような無法な行いを目の当たりにして、ただ戸惑っている。何でも良いからヒントがほしいと思って、本を何冊か手に取っている。

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