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食器の専門家が考える”サスティナブルな食器"ってなんだ?私が考えた環境に良い器6選

#SDGsへの向き合い方

こんにちは!食器の専門家としてTVやメディアに出演させて頂く事も多い
二本柳(にほんやなぎ)です。

食器の専門家として出演した1時間番組

そして、今回の記事では「0プラスティックとサスティナブルとうつわ」の話をしていきます。

なぜ私が今「サスティナブル」なうつわを調べているのか

実は今週、私の会社では新しいブランドの発表を行います。

◎プレスリリースはこちら↓

これに伴い東京は自由が丘エリアにある弊社studioを0(ゼロ)プラスチックの取り組みの環境にするべく、道具や食器類をすべて入れ替えを行った訳です。

実は私は20歳の頃から「チーム・マイナス6%」への登録を行い、海を綺麗にする運動などに参加しています。

というのも、、、初めての出版社で働いた先が沖縄だったからです。「沖縄での暮らしは、様々な方から影響を受け、サンゴを守りたい」が20代の私のテーマでした。

ですが、東京に住まいを移し・・・そんな事はすっかり忘れつつあった私。

広告のスタイリングの仕事は、広告の目指すゴールやその企業のブランディング、購買層や販路まで勉強させて頂いてから広告宣伝のビジュアルを作っていくことになるのが基本です。

ミーティングの席で多くの企業様が環境問題への取り組みをしている背景を近年とても感じる事となりました。

最近では、撮影現場の裏側を動画で収め配信する企業も増えてきました。「二本柳さん、この道具なんだけど環境に配慮したものに変更できないか?」その一言にハッとしたんです。

そこで私たちは撮影現場で用いる道具のすべての見直しから行いました。

安価なプラスチック製の刷毛やヘラから洗って使用できる刷毛への変更細かい作業をするときに必要なプラスチック製のシートからグラシンに変更フード撮影やコスメ撮影で多く使用するめん棒は竹製の物に切り替えるなどなど、ここでは紹介しきれないくらいの環境へ配慮した道具への切り替えを行いました。

そして、続いて1階アトリエstudioのテコ入れです。

私たちが目指すのは、「studioの食器類や道具類を0プラスチックを目指そう!!」という世界観です。

うつわの寿命と代々続くうつわの世界

我が家のうつわは、大正時代の頃の物も多いです。(もっと古いかも)
実家の和菓子店が大正時代から続く和菓子屋で、そういった古い日本の物に囲まれて育ちました。実家から使えそうな物を頻繁に持ってくるので、私の自宅の物はそういったものが多いです。


そして、フランスアンティークとブロカントや今や無くなってしまった窯元のうつわの収集家でもあり、オールドノリタケをはじめバックスタンプ収集家でもあります。

そもそもですが、私は古い物を普段使っており・・・収集してもいるのですが、「そもそもサスティナブルじゃない器ってじゃあなんだんだ!」となりました。

メラミン食器は敵か味方か

まずは弊社のstudio内にある、環境に悪い物を洗いだそうと考えています。
目が合ったのは、プラスティック製いわゆるメラミン食器と言われる物。
メラミン食器とは?

そもそも食器の新素材は今でも毎年生まれるもので、ここ日本からもたくさんの新素材が生まれています。

メラミンは食器は素材としても素晴らしく、となると要は使いようなのではないかと・・・。

ここで食器を買う前に考えたいことがあります。

「WHYジャパニーズピーポー!その食器3年後も使いますか?」

ちなみに私が目があった弊社にあるメラミングラスは、3年以上使っている物です。

購入当時フランスのパリにあるボンマルシェのレストランを利用した際にお迎えに座った家族と違う色のカラーグラスでドリンクが提供されました。

私はグリーン、家族はブルー。カラーグラスって光の反射が素敵と思い様々なカラーグラスを購入したうちの一つがこのメラミンのカラーグラスです。
”ほらほらとすぐ捨てない”
つまりはこのメラミン食器は、私にとって環境破壊ではないらしい。


手放す事があったとしても、メルカリだって食器の買取だってある時代。
上手く使っていきたいですね。


じゃあ!「どんなメラミン食器を捨てたことがある?」と友人に聞いてみたところ、キャンプで使った使い捨てのメラミン食器やキッズ用のメラミン食器を捨てる事があるだそうです。なるほどねっ!

サスティナブルなうつわ6選 ①土に戻るうつわWASARA

うつわを捨てるケースを色々考えた結果ケータリングシーンにおいてのうつわやカトラリーが意外と多いとの事。このwasaraなら土に戻ります

なにもすぐ捨てる食器がメラミンである必要はありません。陶器のようなフォルムで絵になり、土に戻る素材でできています。

私は大規模なパーティーのケータリングなどの装飾の仕事も多いが、クライアント様に毎度ご理解頂き、WASARAを採用させて頂いています。

大人も使えるおしゃれなメラミン食器②KINTO

お子様が大きくなって小さな頃に使っていたメラミン食器を捨てたという話を伺い、考えた大人も小さな子供も使えるおしゃれなメラミン食器

「捨てた食器を友人達に聞くと子供が大きくなってメラミンの食器全部捨てたよ!」と言っていました。「そっか、大人も使えるキッズ用食器があれば」と思い探してみました。「か、可愛い。笑」

ちなみに私は小さな頃は陶器制の小さな器で食べていたそうです。

祖母曰く「お皿は割れると思うと子供だって気を付けるし、私の弟は子供の頃割った事があるみたいですが、それ以来割らないように気を付けるようになるそうです。」

つまりは、食育にもなる話だったけど、友人は忙しくてそれどころでは無いと言われて考えていました。メラミン食器はキッズだけの物ではなく、長く使える可愛い物にした場合環境にもよさそうです。

キャンプとかにもよさそう。


割れた器にもっと愛着が持てる③金つぎ

私の仕事は撮影現場に食器を持ってお伺いして、スタイリングする事も多いのですが、割った事が実は1度もありません。

そこはやっぱりプロの知識があって、この器の素材は割れやすい一方で、これは割れにくいの判断ができているからに尽きるのですが、お取り寄せした作家ものの器が割れて届いた事が数回あります。

「困ったな~金つぎ屋さんにお願いしなくちゃ!」と思っていたところ、スタッフが金つぎして持ってきてくれました。今は簡単に誰もが金つぎができる時代で、そのようなキットも売っています。

このお皿になんだか個性が出たようでうれしいです。割れたら捨てるではなく、金つぎで個性を。そんな時代。

④ストローを紙ストローとアルミ製のものに変えてみる

1階のstudioの環境へ良い取り組みで、環境へ悪そうなものを洗い出していて見つかったのが、何かの撮影で使用したプラスチック製ストローの数々。

そもそも「ストローは食器か?」との議論がスタッフ内で巻き起こりました。「ガラスストローになるともう食器ですよね!」の一言に押され、最近我々が0プラスチックの一環として、ステンレスストローを購入したことを思い出しました。これも考え方の1つとして載せておこうと思います。

⑤直しながら育てる日本の漆器はとってもサスティナブル

めったに食器を割る事のない私が食器を直しながら使っている物の一つに”漆器”があります。例えば、購入先が解らないお重や器、箸などでも漆器の職人さんに相談すると大抵お直しを引き受けてくださる素晴らしい文化です。

もちろん、お直しに代金は発生しますが、繰り返し長ーーーーーく使える素晴らしい日本の器の一つではないでしょうか。

⑥リサイクルガラス&リサイクル素材でできたうつわを使う

コスタ・ノバ ECO GRES(エコグレス)

ポルトガルの食器ブランドCOSTA NOVA(コスタ ノバ)は、日本でもとても人気ですが、リサイクルシリーズがあります。

私も使っているこちらは、これまで工場廃棄されていた陶土、釉薬などの廃材を約90%使用して作られています。

木本硝子 funew(ふにゅ)

輸入ワインのボトルから作られた国産のリサイクル食器です。
「見た目も驚きっ!!」食卓の話題の中心になること間違いなしですね。

Sghr Recycle

こちらも国産の言わずと知れたスガラハ。デザイン、フォルム、環境への配慮と三拍子揃ってます。

私が考えるサスティナブルなうつわ6選を書いてみました。実は私のふるさとが昨年とても大きな水害にあいました。

弟が「ねえ!なんで水害がこんなに多くなったか知ってる?」と言うのでちょっと話しあったのですが、本気で取り組まないともう大変なところまで来ているな~とふるさとのニュースを見てぞっとしました。

私にできることは小さな事かもしれませんが、会社を巻き込んで頑張る所存です。

環境にも貢献できる仕事、会社を経営することを目指します。その活動風景をnoteでもお伝えしていきますね!

次回の記事もお楽しみに!


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