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SIDE TRACK(サイド トラック)

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トゥーヴァージンズ発の新たな連載メディアです。 本線(本来の道)とは別の“もうひとつの道”。 そんな脇道にふと入っていった先に、 まだ見ぬ言葉や文章、景色との新たな出会いがありま… もっと読む
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記事一覧

24 存在と情報

存在とは、言い換えると情報のこと。 存在感があるとは、つまり情報量が多いことなのだろう。 …

第4回 「今年は服が来る」

先日渋谷に行って確信した。服は流行っている(これマジ)。 以前何かのテレビ番組で「今年は…

23 花火とケンカ

花火は、ケンカだ。 ケンカは、花火なのだ。 どちらも、内部情報の短時間での全暴露。 だから…

第12回 天使と尼僧

「『ブッダ』を繰り返し読んでいたせいで、輪廻転生の考えが染みついてしまって、だからクモを…

第11回 脚本家のギャラ事情

脚本家っていったいどのくらいのお金をもらっているのでしょうか。脚本家に限らずあの仕事って…

22 言葉と体験

「言葉にならない」という言い方がある。 「言葉にできない」という言い方がある。 しかしその…

第11回 主よ、人の望みの喜びよ

友人がなか卯の「天然うにいくら増し増し丼」を激賞していた。これまで、わたしから友人にセブン-イレブンの「エリックサウス監修 ビリヤニ」や、松屋の「シュクメルリ鍋定食」を薦めたことがあった。だが、友人から布教されるのは初めてだったので、珍しいなと思いつつも、その熱量に面食らった。以下は実際のメッセージからの引用である。  都心やオフィス街でまともな丼ものが食べられる  札幌でも同じ値段で食べられないのではないか  1,690円の段階でもウニとイクラが2倍設定になる

21 基準と心拍数

基準とは、心拍数のことなのだろう。 歩くピッチも、話す速度も、おにぎりを握るテンポも。 我…

【シネマコラム】 拝啓、スピルバーグ様 003 

003. アカデミー賞なんかこわくない 後編 Edit & Text by Shigemitsu Araki あともう数時間…

第3回 「睡眠は明日の自分を信じていないとできないから難しい」

最近どうも寝つきが悪い。目的地の入り口がわからずにその周辺をぐるぐると周っている感覚。そ…

BOOK DIGGER #006 有坂塁

006. 有坂塁 Thema 映画をDIGる 『ウディ・オン・アレン: 全自作を語る』 スティーグ・ビ…

第10回 「脚色」という仕事について

今回は「脚色」ということをテーマに書いてみます。いつかはこの連載に脚色をテーマにした原稿…

20 マドレーヌとフィナンシェ

マドレーヌは貝の形。フィナンシェは、金塊の形。 マドレーヌを見るたび、渚の音が聞こえる。 …

第10回 灰色の雪

およそ半世紀もの間、社会に潜伏して市井の人として生涯を終えたテロリストは、ジェームス・ブラウンが大好きで、ライブがあればかけ声をかけ、踊っていたらしい。てっきり革命の妄執にとらわれたまま、孤独で無為な時間を過ごしたのだとばかり思っていたが、友達に囲まれて笑顔で過ごした日々があったらしいと知って、不謹慎だがすこしほっとした。 七年ほど前にわたしがよくライブに通っていたバンドにかつていたメンバーも、ジェームス・ブラウンが好きらしかった。彼は映画館でジェームス・ブラウンの伝記映画