認識とはなにか その5

自分が対象を把握するとき、対象の内容と場所という2つの認識が一組になって与えられる。

認識Aと認識Bという2つの認識が、対象の内容と場所として出現すると仮定する。

このとき、自分は、認識Aが認識Bにある、と認識する。また、認識Bは認識Aのある場所である、と認識する。
自分は認識Bがあることで認識Aを、認識Aがあることで認識Bを認識することができ、認識B→認識Aという認識と、認識A→認識Bという認識を行うことになる。

この一組の認識の間の矢印の向きを主観であると表現すると、主観には2つの向きがあると言える。
内容と場所という一組の認識が与えられると、そこに自分の2つの主観が生まれる。

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