教員を叩きたくて仕方のない皆さんへ
民間企業と異なり,公立学校は「どの学校でもやること」の量が既に許容範囲をゆうに超えているため,この職場に異動すれば劇的に業務量が減る!ということがありません。だからこそ実態に沿って不要なものを削ろうと,現場の有志が声を上げているのです。
辛いから辞めるなんて簡単なんですよ。退職願一枚書けば終わりなんだから。でもね,それじゃあ現場は何も変わらない。残っている方々や,これから教員を目指してくれる子供たちが今のまま苦しみ続けるなんてことがあってはならないんですよ。
ただでさえ採用選考の倍率が1倍台の自治体が続出しているんです。10年以内に学校運営は不可能になっていたっておかしくないんです。そうなったらどうやって公教育を提供するんですか?自力で学べる子供は良いかもしれません。自宅の環境が整っている家庭は良いかもしれません。じゃあそれ以外の人々は教育の機会を奪われても仕方ないと言うのですか?
我々は楽がしたくて嘆いているんじゃないこのままでは国の学校教育が維持できなくなるからこうして声を上げているんです。
私の他にも異口同音にこの様な発信をしている方がいたはずです。しかし必ずついて回るのは「分かってて教員になったんだから文句あるなら辞めろ(転職しろ)」という罵詈雑言。民間企業の様に同業他社に移ったら今までのことが嘘みたいに職場環境が良くなった!ってなことがあればそれも考えるでしょう。でも,初めに言った通りそうじゃないんです。教員を辞めたいと思っているのに文句を言いながら結局辞めていないのではなく,現状を変えなければ公教育を受ける子供たちが不幸になるから訴えているのです。
罵倒する人は教員憎しありきで罵倒しているのかもしれませんが,罵倒の前に実態を是非知ってください。それでもなお罵倒したいのであれば,我々の人生に関わっていただく必要はないので,その分のお時間をご自分のためにお使いください。我々は教育公務員であり,社会のサンドバッグではありません。
お立ち寄りくださいまして,誠にありがとうございます。 皆さんが私に価値を見出してくださったら,それはとても素敵な事。 出会いを大切に。いつでもお気軽にお越しください。